次に、JavaのWebアプリケーション開発の中核となるパッケージ「Eclipse IDE for Java EE Developers」の新機能を中心に、Eclipse 3.5の変更点を紹介します(下記リストはインデックスになっています)。
Office 2003までのdoc形式のWord文書の比較機能をサポートしました。この機能を利用すると、Word文書の変更個所が一目で分かります。
ただし、残念ながらOffice 2007から採用されたOpenXML形式(*.docxファイル)には対応していません。
XML編集用の[XML]パースペクティブが新たに加わりました。
[XPath]ビューでは、XPathにマッチするノードの表示ができます(図7の左下)。
タスク管理を行う「Mylyn」では、BTS(Bug Tracking System)/ITS(Isuue Tracking System)としてBugzilla以外のプロダクトを利用する場合、ソフトウェアアップデートからコネクタをインストールする必要がありました。このコネクタを配布しているアップデートサイトが分かりづらかったり、インストールが面倒でした。
Galileoリリースに伴い、Mylynのバージョンも3.2となり、Eclipseタスクリポジトリ設定時に、BTS/ITSのコネクタをインストールできるようになりました。
また、問題ビューからバグレポートを簡単に作成できるようになりました。
エラーメッセージが発生した場合、エラーメッセージを転記することがなく、バグレポートを作成でき、効率化されてます。
さらに、タスクの説明などでWiki文法が使える場合は、Wiki文法のプレビューができます。
また、タスク内のWikiだけでなく、Wikiをファイルとして作成することもできます(図11)。
Wiki形式でメモを作成できるようになったので、実に便利な新機能です。ただし、表のけい線が正しく表示されなかったり、一部でフォントが崩れたりするので、注意が必要です。
次ページでは引き続き、Eclipse 3.5の変更点を紹介し、最後に今回の総評をします。
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