Javadocに、@inheritDocを付けると、コードアシスト時のメソッドの説明に継承元のメソッドのJavadocを表示できます。
また、Javadoc中にリンクがある場合、JavaのソースコードエディタのポップアップしたJavadocからリンクをクリックできるようになりました。
これにより、スムーズにクラスやメソッドのAPIに関連した情報にアクセスできます。
JSPのコメントへTODOなどのタスクタグが埋め込めるようになりました。Javaのコードと同じように、作業上のメモをJSPに埋め込めるのはうれしいことです。
jarファイルへエキスポートする際に、「実行可能jarファイル」を選択できるようになりました。
Galileoから、[Preferences](環境設定)に登録したサイトからソフトウェアインストールに利用するサイトを選択するようになりました。これに伴い、サイトからのプラグインインストール手順が変更されています。
メニューの[Window]→[Preference](日本語化後は[ウィンドウ]→[設定])→[Install/Update]の[Available Software Site]でアップデートサイトを登録します(図16)。
アップデートサイトを登録したらメニューの[Help]→[Install New Software](日本語化後は「ヘルプ]→[新しいソフトウェアのインストール])でアップデートサイトを選択してからプラグインをインストールします(図17)。
DTP(Data Tools Platform、EclipseのDB開発サポートツール)でサポートするRDBMSとして、IngresやSQLiteが追加されました。特に、組み込み用途で人気が高いSQLiteのサポートは注目です。
編集部注:SQLiteは、Adobe AIRやGears、Google Chrome、Firefox 3など、Webブラウザアプリケーションなどのオフライン機能/ローカルデータ操作機能でも使われることが増えてきています。詳細は下記記事をご参照ください。
Solaris x86のサポートとMac OS X 10.5のCocoaが対応プラットフォームとして追加されました。
パッケージの1つであるEclipse Modeling Toolsで、シーケンス図が作成できるようになりました。また、Workflowエディタも追加されています。
以上、駆け足でGalileoの新機能を紹介してきました。すでにEclipseは統合開発環境としては成熟した域に達しており、エンタープライズJavaアプリケーション開発環境としては目立った新機能がなくなってきました。その代わりに、PHPの開発向けのパッケージや、携帯機器向けのパッケージを新たに提供するなど、横への広がりを見せ始めています。
Eclipse 3.4から提供されはじめた、動的言語向けのプラグインDLTK(Dynamic Language ToolKit)のバージョンがGalileoのリリースに合わせて、6月26日で遂に1.0に達することから、今後、動的言語のサポートの充実が期待できます。
今回のリリースで残念な点としては、構成管理(バージョン管理)のスタンダードといえるSubversionの、パッケージとしてのサポートが含まれなかったことです。また、Subversion以外にもMecurialやGitなどの分散バージョン管理ツールが注目を集めるなか、標準でそれらの対応も今後期待したいところです。
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