転職サイト「DODA」を運営するインテリジェンスは7月28日、転職求人倍率に関する調査結果を発表した。
「転職求人倍率」は、「DODA」登録者1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値だ。調査期間は2009年4月から6月の3カ月間。9業種、11職種の求人倍率を算出した。
調査によると、6月の求人倍率は0.70倍で、前月より0.01ポイント上昇した。5月、6月と2カ月連続で、わずかではあるが求人倍率が上昇したことになる。月間の新規求人数は、4月から6月にかけて3割程度の増加となった。中途採用数の減少に歯止めがかかった理由として、同社のキャリアコンサルタントは「競合企業や大手企業から流出した優秀な人材獲得の狙い」と「社内の人材配置転換やリストラ実施に伴った、新たな採用ニーズの発生」の2点を挙げている。
業種別に転職求人倍率を見ると、「IT/通信/インターネット」の倍率は1.00倍。「メディカル」(3.18倍)に次いで2位の求人倍率となった。
職種別の転職求人倍率は、「技術系(メディカル)」が4.20倍と最も高く、「技術系(IT/通信)」は1.02倍で11職種中3位だった。しかし、「技術系(IT/通信)」「技術系(電気/電子/機械)」の2職種は、4月から連続で求人倍率が低下している。
IT系の業種・職種の経験者は、現在と同じ業種・職種で働くことを希望する割合が高かった。「IT/通信/インターネット」業種で見ると、「同業種を希望する割合」は71%と、9業種中トップ。「技術系(IT/通信)」職種でも「同職種を希望する割合」が76.1%と、いずれも全体平均を大きく上回った。
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