それでは、インストールしたQt SDKに添付されているQMLのサンプルを実行してみましょう。
QMLのサンプルは、Qt Creatorの起動時に表示されるようこそ画面から実行できます。ウィンドウ下方にある「Qt Quick のサンプルを参照する」の右にあるプルダウンメニューからサンプルを選択します。
ここでは、「Demo」から「Twitter」を選んでみます。
すると、プロジェクトセットアップの画面が出ますので、画面のように「Remote Compiler」のチェックボックスを外して、「完了」ボタンをクリックしてください。
その後、左上のメニューから「編集」を選ぶと、サンプルのQMLコードが表示されます。そこで、左下のメニューから、実行ボタン(緑の矢印)をクリックし、サンプルを実行します。
そうすると、Twitterを使ったアプリケーションが実行されます。Twitter APIを使って特定アカウントのツイートを表示したり、キーワード検索結果を表示したりできます。
一見複雑そうなアプリケーションですが、実際のQMLのコードは400行程度と非常に簡単に、かつ少ないコードでアプリケーションが記述できることがお分かりいただけると思います。
他にも多数サンプルアプリやサンプルコードがありますので、ぜひ試してみてください。
次回は、Qt Creatorを使ってQMLアプリケーションを開発するための基本的な文法やテクニックを紹介します。
亀田大輔
1978年12月6日生まれ。ユーザインターフェイスに惹かれてKDEを使い始め、KDEユーザ会のスタッフに加わる。それ以降、KDE/Qtの日本語入力関係の開発を中心に活動をし、2003年度の未踏事業にてQtの言語入力フレームワーク(module for Qt)の開発を行う。 現在は、日本KDEユーザー会の会長として活動し、ブログやTwitterなどでも最新情報の発信を行っている。
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