4.0の新しいカメラ機能により、ユーザーは写真撮影の際の、連続フォーカス、ゼロシャッターラグ(ZSL)による露出が行えます。また、連続撮影の速度向上、手ブレ補正ズームにより、より美しい写真や動画を撮影できます。動画撮影中は、画面をタップすることで動画と同じ解像度でスナップショットを作成できます。
開発者は、アプリにカメラのプレビューでカスタム計測領域を設定でき、それらの領域内でホワイトバランスと露出を動的に管理できます。フォーカスと画像処理を簡単にするための顔認識サービスは、プレビューで顔を識別・追跡し、それらの画面座標を返します。
組み込みの顔認識エンジンはフレーム内の顔の位置を判別し、自動的にフォーカスを合わせることで、人の写真をきれいに撮影できます。さらに、プレビュー画像で顔をタップすることで、フォーカスを合わせられます。
大規模なシーンを撮影するために、シングルモーションパノラマモードも導入されています。このモードでは、ユーザーは、露出を開始し、必要に応じてゆっくりカメラをターンさせることで広い視野を撮影します。カメラは、1つのパノラマ写真に広い景色全体を写しこめます。
「ライブエフェクト」は、カメラアプリでキャプチャされた動画に面白さと楽しさを加える、グラフィカルなエフェクト集です。ビデオを撮影したり、Googleトークのビデオチャットを使用したりするときに、背景などを変更できます。
また、動画撮影中の顔にエフェクトを追加するために顔認識エンジンとGPUフィルタを使用するモーフィングエフェクトのセット「変顔」エフェクトもあります。例えば、以下のような小さな目、大きな口、大きな鼻、顔の押しつぶしなど、多くの効果を使用できます。
開発者は、OpenGL ES 2.0のテクスチャとして渡された任意の画像へ豊富なエフェクトを適用できます。色レベルや明るさ、背景の変更、シャープ、トリミング、回転の調整、レンズのゆがみ、またはその他のエフェクトを適用できます。変換はGPUで処理され、ディスク、カメラ、またはビデオストリームからロードされた画像フレームを処理するために十分な速度で処理されます。
ギャラリーアプリは、大量ファイル管理のために再設計されたアルバムレイアウトで、大きなサムネイルを含む、たくさんのアルバムを表示します。アルバムを並べ替えるには、時間、場所、人、およびタグなどの多くの方法があります。写真や動画を撮影後、ユーザーはメール、テキストメッセージ、Bluetooth、ソーシャルネットワークなどに、カメラ内のサムネイルをタップするだけで共有可能です。
またギャラリーアプリには、写真エディタが含まれています。ユーザーは、トリミングや回転、レベルセット、赤目補正、エフェクトの追加などいろいろな編集が可能です。
ギャラリーアプリはホーム画面のウィジェットにも使えます。ユーザーは直接ホーム画面上で写真を見ることができます。ウィジェットは選択したアルバム、シャッフルされた画像、または単一の画像を表示できます。ホーム画面にウィジェットを追加した後、ユーザーは表示させたい画像を写真スタックをフリックして検索し、ギャラリーでそれを表示させます。
ユーザーはスクリーンショットを取ることで、より簡単に画面上にあるものを共有できます。ハードウェアボタンでスクリーンショットを撮影して、ローカルに保存できます。その後、ギャラリーアプリなどで表示、編集、共有できます。
4.0では、アプリが辞書などの使用可能なテキストサービスを参照し、修正や似た単語の提案を行う単語サジェストのためにスペルチェックを行えます。エラーに下線を付け、置換ワードを示唆するので、より簡単にスペルミスを修正できます。
タップすると、複数のスペル候補から選択して単語を修正し、辞書への追加も行います。ユーザーは、正しく表示されている候補からタップで選択できます。特殊な機能や言語を追加するために、ユーザーはダウンロードしたサードパーティ製の辞書、スペルチェッカー、および他のテキストサービスをインストールできます。
テキスト入力時は、2重入力されたような文章をハンドリングしたり、デフォルト装備の辞書セットにより表示候補を絞り込んだりして、サジェスト表示スペースを小さくします。単語サジェストも改善され、サジェストリストは一度に3つの単語だけを表示するように簡略化されています。
テキストサービスは使用可能なIMEに依存していないため、開発者はプラットフォームにプラグインする辞書やサジェストエンジンを作成、配布できます。アプリがテキストサービスからリクエストを受け取った際、例えば単語サジェストなら、むしろそれらを表示するためにIMEに頼るよりも、直接テキストビュー内の専用サジェストポップアップウィンドウを表示できます。
4.0には、連続的な「オープンマイク」とストリーミング音声認識機能が追加されました。
新しい音声入力エンジンにより、ユーザーが望む言語を使用し、望む長さのテキストを作成できます。ユーザーは必要に応じて均等な間隔で一時停止する、長時間連続して話すなどして、正しい文章を作成するために句読点も指示できます。音声入力エンジンはテキストを入力し、灰色の下線で聞き取りエラーを強調します。入力後、ユーザーは下線付きの単語をスペルチェック機能を使用して正しく修正できます。
テキストスピーチAPIにより、開発者はTTS(Text-To-Speech)エンジンを書いて、TTS機能を要求するすべてのアプリで利用できます。
電話アプリの「ビジュアルボイスメール」機能は、着信メッセージ、音声トランスクリプション、複数のプロバイダからオーディオファイルを統合しています。開発者は、ビジュアルボイスメールの受信箱に、ボイスメッセージを追加するために、自身のアプリと電話アプリを統合できます。
共有ボイスメールプロバイダとAPIで、開発者は統合されたボイスメールストアにデータを追加するアプリを構築できます。ボイスメールが表示され、電話アプリの「コールログ」タブで再生できます。
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