日本オラクルは12月1日より、Web経由で研修を受講できるサービス「Oracleトレーニング・オンデマンド」を開始した。
同サービスは、実際に教室で行った研修模様をすべて録画したものをベースに構成している。ただ録画した研修模様をそのまま流すのではなく、板書や教科書を別枠で同時に見られるように動画編集していることが特徴だ。
オンデマンド・コンテンツ第1弾として、クラウドOS「Oracle Solaris 11 新機能」の提供を開始。今後は、データベース関連の研修など、コンテンツを拡充していく予定だ。
これまでのメイン形態だった集合研修は、「場所と時間を制約する」ものだった。地方に在住している利用者や研修会場へアクセスしづらい利用者などから、「Web上で研修を受けられるようにしてほしい」というニーズが前からあったと、オラクルユニバーシティ ビジネス推進部 阿部憲三郎氏は語る。また、業務が忙しいエンジニアからは、「平日のコアタイムにまとまった時間が取れないため、平日夜か休日に少しずつ受けられるようにしてほしい」というニーズもあったという。
「Oracleトレーニング・オンデマンド」は、ライセンスを取得すれば1年間、好きな場所、好きな時間に研修を受講できる。同社がこれまで提供してきた「オラクルユニバーシティ ライブバーチャルクラス」は、どこからでも見られるが、時間は固定だった。そのため、同社が提供する研修サービスとしては、「場所と時間」から解放されるのは「Oracleトレーニング・オンデマンド」が初めてとなる。
研修で使うテキストは、PDF形式でWebサイト上からダウンロードする。受講者は研修用テキストを手元に置きつつ、講師の書く板書や演習問題の実演、スライドなどと合わせて、講師の説明を繰り返し聞くことができる。受講者からの質問は、講師がマイクで復唱した上で回答する。iPad対応しているため、移動しながらの受講も可能になった。
「今後は、集合研修、ライブバーチャルクラス、オンデマンドという3つの形態で、さまざまな研修コースを同時展開していく予定。作成自体は早くて1カ月でできるため、スピード感を持って順次、オンデマンドコンテンツを拡充していきたい」(オラクルユニバーシティ ビジネス推進部 楠名繁樹氏)
コンテンツ第1弾となる「Oracle Solaris 11 新機能」は、12月1日より提供を開始した新しい研修コースだ。Oracle Solaris 11は、11月9日より同社が提供を開始したクラウド対応のOSである。
研修内容は、Oracle Solaris 11のインストールやパッチ管理、ネットワーク拡張機能などを5日間にわたって解説するもの。受講対象はシステム管理者やサポートエンジニア。Solaris 10システムの管理経験、あるいはSolaris 10の研修コースを受講した人、同等の知識を有していることが前提条件だ。
稼働環境は、下記のとおり。
同研修コースの定価は45万4650円。値段は集合研修とライブバーチャルクラス、オンデマンド、すべて同額で提供する。
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