「スクラムやるならRedmineとALMinium!」〜新キャラ登場! 無表情なあの人が笑う日は来るのか?かんばん!〜もし女子高生がRedmineでスクラム開発をしたら(3)(3/3 ページ)

» 2011年12月26日 00時00分 公開
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Redmineの「入学手続き」

ユーザー作成

亜琉美

ログイン後、メニュー上部の【1】[管理]→【2】[ユーザ]と選択していくと、ユーザー管理画面が表示されます。


図6 ユーザー管理画面 図6 ユーザー管理画面
亜琉美

【3】[新しいユーザ]からユーザーを作成します。


図7 ユーザー作成画面 図7 ユーザー作成画面
亜琉美

ユーザーを作るときは、最初に「管理者」にチェックを入れて管理者ユーザーを作成し、作成した管理者ユーザでログインし直して最初からあるadminユーザをロックして利用できなくしてしまいましょう。


ぷりん

最初からある「admin」ユーザーを、そのまま管理ユーザーとして使っちゃダメなの?


まいん

初期のadminユーザーを使えるままにしておくとセキュリティホールになって、他の人に勝手にログインされてRedmineを覗かれたり、データを改変されたりする可能性があるから、管理ユーザーは作り直した方がいいよ。


プロジェクト作成

亜琉美

ユーザーの作成が完了したら、次はプロジェクトを作成します。プロジェクトは通常開発プロジェクトと1対1に対応させて作成します。プロジェクトは親子関係を持つことができ、マスターのプロジェクトの下に、各チームの子プロジェクトをぶら下げる構成にすることもできます。


亜琉美

プロジェクトは、上部メニューの[プロジェクト]から[新しいプロジェクト]をクリックするだけで作成できます。


図8 プロジェクト作成 図8 プロジェクト作成
項目 説明
[名前] プロジェクトの名前(日本語もOK)
[親プロジェクト名] プロジェクトを階層化する場合、親プロジェクトを選択
[説明] プロジェクトの説明
[識別子] プロジェクトを区別するための識別子(英数文字のみ利用可能)
[公開] 他のユーザーにプロジェクトへのアクセスを許可するなら、チェックを入れる。チェックを外すと、sプロジェクトの関係者以外のユーザーからプロジェクトが見えなくなる
[SCM] バージョン管理システムを利用する場合Subversion、Git、Mercurialから選択
亜琉美

アジャイル開発を行う場合、モジュールはチケットトラッキングとバックログが必要です。チケットトラッキングなどいくつかのモジュールはデフォルトでチェックが入っています。今回は、下記のモジュールを追加で選択しておきます。


時間トラッキング、バックログ、コードレビューにチェックを入れる
亜琉美

出過ぎたことをいいますが、その他、用途を問わず使えるモジュールとして「Wiki」、ドキュメントを添付する「文書」、スプリントのマイルストーンなどを表示できる「カレンダー」辺りがお勧めです。


まいん

時間トラッキングとコードレビューはどうしても必要ってわけじゃないんだけど、時間トラッキングを利用すると、実績時間の管理ができるようになるの。コードレビューは読んで字のごとくね。連載の中ではこの2つも利用するから、チェックしといてね。


プロジェクトにメンバーを追加

亜琉美

プロジェクトが作成できたら、プロジェクトにメンバーを追加します。


図9 メンバーの追加 図9 メンバーの追加
亜琉美

ALMininumの初期状態では、下記のように設定されています。ロールの設定や、ワークフローの設定からロールを追加したり、設定を変更できます。


  • 管理者:Redmineプロジェクトの管理者。プロジェクトに関する設定がでる
  • 開発者:チームメンバー。Redmineとバージョン管理のリソースにアクセスでき、開発に必要な操作ができる
  • 報告者:プロジェクトやリポジトリを閲覧できるだけで、書き込むことは基本的にできない(チケットの作成はできる)
亜琉美

以上で、ALMiniumのインストールと基本設定は終了です。お疲れさまでした。それでは、お先に失礼いたします。


まいん

あ、亜琉美さん、ありがとう――って、もう行っちゃった……。


ぷりん

何だかよく分からないけど、仕事はデキる人みたいね……。


まいん

そうね。実は私も、亜琉美さんのことよく分からないんだ……。笑ったところ見たことないし……。


ぷりん

そ、そうなんだ……。取りあえず、助かったわね。ALMinium使えば、簡単にRedmineが使えそうね。これなら、私でもデキそうな気がしてきたよ。



ホームワーク!
亜琉美

今日の宿題を出します。準備として、CentOS 6.0もしくはScientific Linux 6.1が動作する環境を構築しましょう。マシンがない場合は、VirtualBoxやVMPlayerなどで仮想マシンを作成して利用するといいでしょう。


問1

 ALMiniumをインストールしてみましょう。

問2

 ユーザーを作成してみましょう。

ポイント

 初期ユーザーのadminは残しておくと、セキュリティホールにつながりかねません。管理者ユーザーを作成したら、adminユーザーは無効にしましょう

問3

 プロジェクトを作成してみましょう。

問4

 作成したプロジェクトにユーザーを追加しましょう。

ポイント

 プロジェクトのRedmineの管理者は、「管理者」として、チームメンバーは「開発者」として、ストーリーやタスクを変更しない人は「報告者」として登録しましょう。

著者紹介

文:認定スクラムマスター 岡本隆史

イラスト:本橋ゆうこ



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