ログイン後、メニュー上部の【1】[管理]→【2】[ユーザ]と選択していくと、ユーザー管理画面が表示されます。
【3】[新しいユーザ]からユーザーを作成します。
ユーザーを作るときは、最初に「管理者」にチェックを入れて管理者ユーザーを作成し、作成した管理者ユーザでログインし直して最初からあるadminユーザをロックして利用できなくしてしまいましょう。
最初からある「admin」ユーザーを、そのまま管理ユーザーとして使っちゃダメなの?
初期のadminユーザーを使えるままにしておくとセキュリティホールになって、他の人に勝手にログインされてRedmineを覗かれたり、データを改変されたりする可能性があるから、管理ユーザーは作り直した方がいいよ。
ユーザーの作成が完了したら、次はプロジェクトを作成します。プロジェクトは通常開発プロジェクトと1対1に対応させて作成します。プロジェクトは親子関係を持つことができ、マスターのプロジェクトの下に、各チームの子プロジェクトをぶら下げる構成にすることもできます。
プロジェクトは、上部メニューの[プロジェクト]から[新しいプロジェクト]をクリックするだけで作成できます。
項目 | 説明 | |
---|---|---|
[名前] | プロジェクトの名前(日本語もOK) | |
[親プロジェクト名] | プロジェクトを階層化する場合、親プロジェクトを選択 | |
[説明] | プロジェクトの説明 | |
[識別子] | プロジェクトを区別するための識別子(英数文字のみ利用可能) | |
[公開] | 他のユーザーにプロジェクトへのアクセスを許可するなら、チェックを入れる。チェックを外すと、sプロジェクトの関係者以外のユーザーからプロジェクトが見えなくなる | |
[SCM] | バージョン管理システムを利用する場合Subversion、Git、Mercurialから選択 | |
アジャイル開発を行う場合、モジュールはチケットトラッキングとバックログが必要です。チケットトラッキングなどいくつかのモジュールはデフォルトでチェックが入っています。今回は、下記のモジュールを追加で選択しておきます。
出過ぎたことをいいますが、その他、用途を問わず使えるモジュールとして「Wiki」、ドキュメントを添付する「文書」、スプリントのマイルストーンなどを表示できる「カレンダー」辺りがお勧めです。
時間トラッキングとコードレビューはどうしても必要ってわけじゃないんだけど、時間トラッキングを利用すると、実績時間の管理ができるようになるの。コードレビューは読んで字のごとくね。連載の中ではこの2つも利用するから、チェックしといてね。
プロジェクトが作成できたら、プロジェクトにメンバーを追加します。
ALMininumの初期状態では、下記のように設定されています。ロールの設定や、ワークフローの設定からロールを追加したり、設定を変更できます。
以上で、ALMiniumのインストールと基本設定は終了です。お疲れさまでした。それでは、お先に失礼いたします。
あ、亜琉美さん、ありがとう――って、もう行っちゃった……。
何だかよく分からないけど、仕事はデキる人みたいね……。
そうね。実は私も、亜琉美さんのことよく分からないんだ……。笑ったところ見たことないし……。
そ、そうなんだ……。取りあえず、助かったわね。ALMinium使えば、簡単にRedmineが使えそうね。これなら、私でもデキそうな気がしてきたよ。
今日の宿題を出します。準備として、CentOS 6.0もしくはScientific Linux 6.1が動作する環境を構築しましょう。マシンがない場合は、VirtualBoxやVMPlayerなどで仮想マシンを作成して利用するといいでしょう。
ALMiniumをインストールしてみましょう。
ユーザーを作成してみましょう。
■ポイント
初期ユーザーのadminは残しておくと、セキュリティホールにつながりかねません。管理者ユーザーを作成したら、adminユーザーは無効にしましょう。
プロジェクトを作成してみましょう。
作成したプロジェクトにユーザーを追加しましょう。
■ポイント
プロジェクトのRedmineの管理者は、「管理者」として、チームメンバーは「開発者」として、ストーリーやタスクを変更しない人は「報告者」として登録しましょう。
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