Ubuntuがバージョンアップ。「Web Apps」機能の搭載、「Dash」のユーザビリティ向上のほか、サーバ版のクラウド環境対応も強化されている
クラウド対応や検索機能を強化したLinuxディストリビューションの新版「Ubuntu
12.10」が10月18日、英Canonicalから公開された。Ubuntuのページからデスクトップ版とサーバ版、およびクラウドインフラ版がダウンロードできる。
Ubuntu 12.10では検索機能の「Dash」が強化され、例えばGoogle Driveなどのオンラインサービスや自分のマシンのHDDに保存したファイルなどが検索できるほか、FlickrやFacebookなどのアカウントにもアクセスしてコンテンツを検索できる。
「More Suggestions」のセクションからは、AmazonやUbuntu One Music Storeが提供する音楽やビデオなどの有料、無料コンテンツを検索することも可能。検索結果に表示されたコンテンツについて、さらに詳しい情報をプレビューできる新機能の「Previews」も加わった。「Ubuntu 12.10はマルチデバイス時代のOS」とCanonicalは評している。
新機能の「Web Apps」ではFacebook、Twitter、Last.FM、eBay、GMailなど利用頻度の多いWebアプリをデスクトップ経由で参照でき、個別にWebブラウザを起動する必要がなくなった。パーソナルクラウドサービスの「Ubuntu One」はWindows、iOS、Androidに加え、Mac OS Xでもβ版のネイティブアプリとして利用できるようになった。
一方、サーバ版ではOpenStackのFolsomリリースをはじめ、最新のオープンクラウド技術を搭載。プライベートクラウドやパブリッククラウド、サーバやノートPCなどに分散したアプリケーションを利用・管理するためのツールを提供している。
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