インストールしたアプリの一覧は、ストア・アプリの「マイアプリ」で確認できる。ストア・アプリの画面上でマウスを右クリックすると画面上部にナビゲーション・バーが表示されるので(タッチ操作の場合は、画面上方もしくは下方からスワイプする)、メニューから[マイ アプリ]を選択する。
これを実行すると、現在Windowsストアにサインイン中のMicrosoftアカウントでインストールしたことのあるアプリの一覧が表示される。「このPCにインストールされていなアプリ」を選ぶと未インストールのアプリの一覧が分かるので、簡単にまとめてインストールできる
Windowsストア・アプリは有料/無料に関わらず、(基本的には)最大で5台のWindows 8 PCにインストールできる(アプリ制作者が動作環境などを限定している場合を除く)。5台を超えてインストールしようとすると次のようなメッセージが表示され、インストールできない。
メッセージの意味が少し分かりづらいが、アプリごとに最大5台までインストールできるという制限があるわけではなく、1つのMicrosoftアカウントごとに最大5台まで(Windowsストアを使用するための)PCが登録できる、という制限があるだけである。その結果、アカウントが1つなら、同じアプリを最大で5台までしかインストールできない。別のMicrosoftアカウントを用意すれば、また5台までインストールできるが、当然ながら、有料アプリはまた購入する必要がある。
例えば、1つのMicrosoftアカウントを使って6台のWindows 8 PCにサインインするケースを考える。1つのアカウントでサインインできるPC台数の上限は特にないので、こうすると6台のWindows 8 PCのユーザー環境をすべて同じになるように同期させることができる。だがWindowsストアでアプリをインストールしようとしても、5台まではインストールできるが、6台目のPCでは上のようなメッセージが表示されてインストールできない(Windowsストアを使わなければ登録されず、5台のうちの1台とはカウントされない)。
あるMicrosoftアカウントにどのPCが登録されているかを調べるには、上の画面で[削除するPCの選択]をクリックするか、「ストア」の設定チャーム([Windows]+[I]キー)から[お使いのアカウント]という項目を起動する。すると次のようなWindowsストア・アカウントの管理画面が表示されるので、不要なPCを削除して、新しくPCを登録し直す必要がある。管理対象から外れたPCでは、アプリの新規インストールができなくなる。
Windowsストアで配布されているアプリには、上で例示した無料のもののほかに、有料版や試用版がある(これ以外にデスクトップ・アプリもある)。
有料のアプリを使うためには、Windowsストア用のアカウント(上のアカウント画面の[支払い方法の追加]参照)に対して、支払い方法を指定しておく必要がある。利用可能な支払い方法としては、クレジットカードかPayPalのみが利用可能である。
Android OSのストア「Google Play」のように、まず使ってみてテストするという方法は利用できないし、期待していたものと異なるのでアンインストールして返金してもらうということもできない。そのため、もし試用版があるなら、まずそれでテストしてから購入するかどうかを決めるのがよい。試用版にどのような制限(一部機能が制限されるとか、起動できる期間が限定されているとか)があるかは、アプリの説明欄に記述されている(ことになっている)ので、よく見てから購入しよう。Windowsストアの「使用条件」の記述によると(ストアの設定チャームから[使用条件]メニューを選択すると表示される。もしくはアプリの説明にある「使用条件」のリンクをクリックする)、購入したアプリがインストールできなかったり、説明が誤っていた場合は、マイクロソフトとの合意のうえ、カスタマー・サポート経由で返金を求めることが可能とされている。間違って購入しないように、十分注意していただきたい。
なおWindowsストアには、通常のWindowsストア・アプリ以外に、「デスクトップ アプリ」もいくつか登録されている。これは従来のWin32やWin64ベースのWindowsアプリケーションのことであり、デスクトップ側で動作するアプリである。購入やインストールもWindowsストアから行うのではなく、従来と同じようにデスクトップ側でインストーラを起動してインストールする。Windowsストアは単に商品説明ページ(へのリンク)になっているに過ぎない。
一度インストールしたアプリは、デフォルトでは自動的に更新の対象となり(設定チャームの[アプリの更新]設定で自動更新するかどうかを設定する)、新しいバージョンが利用可能になると、「ストア」アプリやスタート画面の「ストア」タイルでユーザーに通知される。ストア・アプリの画面右上に表示されている「更新プログラム (15)」などのメッセージをクリックすると(数字は更新可能なアプリの数)、更新対象のアプリの一覧が表示されるので、[インストール]をクリックするとアプリが更新される。
なお、デフォルトでインストールされているアプリ(上の画面はすべてデフォルトのアプリ)も更新対象となっているが、これらを更新するためには特にMicrosoftアカウント(を使った、Windowsストアへのサインイン)は不要なようである。ローカル・アカウントでサインインして、そのまま更新することが可能だ。
インストールしたWindowsストア・アプリがどのくらいのディスク容量を占めているかは、スタート画面やデスクトップ画面から設定チャームを起動し、[PC設定の変更]画面にある[全般]から確認できる。容量の少ないSSDなどを記憶装置に使っているタブレットPCなどでは役に立つ機能だろう。
次回はWindowsストア・アプリについて、その内部的なアーキテクチャや開発方法などについて解説する予定である。
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