Windows 8の大きな特徴の1つであるWindowsストア・アプリについて、そのインストール方法やインストール済みアプリの管理方法などを詳しく解説する。
Windows 8は、スマートフォンやタブレットPCのようなユーザー・インターフェイスを実現するために開発されているが、その最も重要な機能が、いわゆる「Windowsストア・アプリ」アーキテクチャのサポートである。Windows 8のスタート画面から起動できる「ニュース」や「ゲーム」「メール」「カレンダー」「メッセージング」「地図」「天気」などはすべてWindowsストア・アプリである。従来のWin32/Win64を使った「デスクトップ・アプリ」と違い、タッチ・インターフェイスによる操作を重視し、シンプルで大きなタイルやGUI部品などを使ったユーザー・インターフェイスを採用している。
今回はこのWindowsストア・アプリをシステムにインストールするための「ストア」というアプリについて見ていく。Windowsストア・アプリそのものの詳細については、回を改めて別途解説する。
なお「Windowsストア・アプリ」という呼び方は、Visual Studio 2012のプロジェクト・テンプレートやマイクロソフトのWebサイト上などでの呼び方である。当初はMetroアプリと呼ばれていたものだ。だがWindowsストアを経由しないで社内のみで開発・利用することも可能なので(これは「サイドローディング」と呼ばれる。「アプリの追加と削除の方法(TechNetサイト)」などを参照)、やや違和感があるが、ここでは「Windowsストア・アプリ」と呼ぶことにする。
今までのWindowsのデスクトップ・アプリケーションと比べると、Windowsストア・アプリを導入するのは非常に簡単である。スマートフォンでアプリケーションを導入するのと同様に、スタート画面にある「ストア」というアプリを起動して目的のアプリを検索し、「インストール」を選んで実行するだけだ。
「ストア」を起動すると、現在利用可能なアプリのインデックスがカテゴリ別に表示される。左右にスクロールしてカテゴリを選び、カテゴリ名をクリックすると、そのカテゴリに含まれるアプリだけが一覧表示される。
上部にあるカテゴリ名部分をクリックすると、そのカテゴリに含まれるアプリが一覧表示される。例えば次の画面は、「ゲーム」カテゴリの一覧を表示させたところである。
個別のアプリのタイルをクリックすると、その詳細が表示される。
アプリをインストールするには、上の画面にある[インストール]をクリックすればよい。だが「Windowsストアにサインイン」するためのMicrosoftアカウントを設定していない場合は、次のように、必要なアカウント情報を入力するためのダイアログが表示されるので入力する。1回指定すれば、以後は自動的に指定のアカウント情報でサインインされる。
Windows 8へのサインインにMicrosoftアカウントを利用している場合は、そのアカウントを使ってWindowsストアにサインインするが、ローカル・アカウント(やドメイン・アカウント)を使ってWindows 8にサインインしている場合は、ここで明示的にMicrosoftアカウントを指定する必要がある。たとえ無料のアプリであっても、何らかのMicrosoftアカウントを用意しないとアプリをインストールできない。
インストールが完了するとスタート画面にアプリのタイルが表示されるので、ほかのアプリと同じように、クリックして起動したり、ドラッグして移動させたりできる。不要なら、タイルを選択後、アンインストールすればよい。なお、ほかのユーザーが同じアプリ使いたい場合は、そのユーザーが自分で同じようにインストール作業を行う必要がある。デスクトップ・アプリのように、管理者がインストールすると、全ユーザーが共通で使えるようになるわけではない。なお管理者ではなく、一般ユーザー(Usersグループのユーザー)であっても、このWindowsストア・アプリのインストールや更新作業は可能である。
Windowsストアでインストール可能なアプリを検索するには、ストアの画面で検索チャーム([Windows]+[Q]キーで起動できる)を利用する。
なおデフォルト設定の場合、日本語Windows 8を対象としているアプリのみが表示/検索されるが、設定チャームの[基本設定]で設定を変更すると(次の画面参照)、日本語以外のアプリも対象となる。
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.