Firefox OS搭載スマートフォンがMobile World Congressでお披露目。国内ではKDDIがいち早く手を挙げている。早ければ1〜2年以内に日本国内でも入手できる見込みだ。
Mozilla Foundationは2月24日、スペインで開かれているMobile World Congressで、オープンなWeb標準を使ったモバイルOS「Firefox OS」初の商用ビルドのプレビューを披露した。日本のKDDIを含む各国の携帯電話会社が同OSを搭載したスマートフォンを発売する予定だ。
Firefox OSを搭載したコンシューマー向け端末は、まずAmerica Movil、Deutsche Telekom、Telefonica、Telenorの5社がブラジルやスペインなど中南米や欧州の9カ国で今年半ばをめどに発売する。さらに、KDDIやChina Unicomなど各国の携帯電話会社18社が24日までに賛同を表明。KDDIは1〜2年以内に日本でFirefox OSスマートフォンを発売すると発表した(関連記事)。
端末はAlcatelとLG、ZTEが開発中で、年内にHuaweiも加わる予定。プロセッサはいずれもQualcommの「Snapdragon」を採用する。
Firefox OSはWebブラウザのFirefoxをベースとして、全てをオープンWeb標準で開発した初のスマートフォン向けOS。あらゆる機能をHTML5アプリケーションとして実装できる。プラットフォームは柔軟性の高さを特徴とし、キャリアは簡単にインターフェイスに手を加えて各国のニーズに合わせたサービスを展開できる。FacebookやTwitterなどのサービスも統合予定。
アプリは年内に開設する「Firefox Marketplace」を通じて配信する。これまでのモバイルアプリがプロプライエタリな技術を使って特定のプラットフォーム向けに開発されていたのに対し、Firefox MarketplaceではWebをモバイル開発プラットフォームとして利用するため、デベロッパとコンシューマーにとっての機会が広がり、コントロールも強化できるとしている。
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