OracleがJDK 6のサポート打ち切りを表明したことを受け、米Red Hatは3月7日、OpenJDK 6プロジェクトを主導する役割を担うことになったと発表した。
米Red Hatは3月7日、OpenJDK 6プロジェクトを主導する役割を担うことになったと発表した。OracleがJDK 6のサポート打ち切りを表明したことを受け、事実上のサポート延長を担う。
OpenJDKはJavaのオープンソースインプリメンテーションで、Red HatはOracleに買収される前のSun Microsystemsとの契約に基づき、5年以上にわたってOpenJDKコミュニティに貢献してきた。
OracleはJDK 6のサポートを2013年2月で打ち切っており、3月4日にJavaのゼロデイの脆弱性に対処する臨時パッチをリリースした時点で、今回リリースされた「6u43」が一般向けの最期のアップデートになると説明。ユーザーに対しJDK 7への移行を促していた。
これに対してRed Hatは、Javaはミッションクリティカルなエンタープライズアプリケーション向けの主導的なプラットフォームだと指摘した上で、「我々はOpenJDK 6とJava SE 6を実行している組織のみならず、今後のバージョンのユーザーのためにも、これを継続させたい考えだ」(同社副社長兼ミドルウェア担当ジェネラルマネジャー、クレイグ・ムジラ氏)と表明した。
同社は引き続きOpenJDKプロジェクトにコミットしていく姿勢を強調。JavaとOpenJDKの推進に向けて、動的スケーラビリティとクラウドコンピューティング関連の機能を拡充しながら、パフォーマンスと管理性の向上を目指すとしている。
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