NFCとの連携、アプリ内広告やプッシュ通知の使い方、普及期にあるアプリストアを制する方法、Windowsストアアプリのデザインガイドラインを中心に据えた次世代のUIなどについてまとめてお届けする。
2013年3月17日、Windowsストアアプリ開発コミュニティ「Windows 8 Developers」主催のカンファレンスイベント「Windows 8 Developersカンファレンス2.0」が日本マイクロソフト品川本社で開催された。
日本でのWindows 8発売から約4カ月。日々Windowsストアに新しいアプリが公開され、普及期へと向かう中、先行してアプリをリリースすることで開発者が得られるメリットは非常に大きい。今回のイベントでは、以下のように、各分野のスペシャリストによる多様なWindowsストアアプリ開発のレクチャーが行われた。
最初の講演では、博報堂アイ・スタジオの一階武史氏が登壇し、WindowsストアアプリとNFCに関するプレゼンテーション「Windows 8 × NFC」を行った。
近年、「O2O」といった利用方法でスマートデバイスを使った収益化の可能性が注目されているNFCだが、スマートデバイスとして一般ユーザーが持てるNFC対応端末のOSは現状、AndroidかWindows 8の2つしかない。一階氏は、この登壇に向けてNFCタグを読み取るストアアプリ「NFC TagWriter」をリリースして、実際の動作を交えて、Windows 8×NFCの可能性を説明した。
セッションではNFCを利用するに当たって必要な「NDEF Library for Proximity APIs」の設定やAPIを使うソースコードの例、申請時の注意点が紹介された。
残念ながらPCとして販売されているWindows 8端末ではハードウェア側でNFCを搭載していないものがほとんどのため、一階氏は今回のデモンストレーションでは、「Surface RT」を利用したリモートデバッグを行った。
まだWindowsストアアプリとして対応した例がほとんどないNFCだが、さまざまな分野における利用価値が高く、今後Windows 8周辺におけるNFCの動向に非常に興味が湧く内容だったといえよう。
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