エンジニアが正しく「好き」と伝えるための実装法エンジニアの頭の中を覗いてみた

4月18日、技術者のためのトークライブイベント「TechLION vol.12」が開催された。そこで語られたエンジニアと文系女子のセキララな日常風景をレポートする。

» 2013年04月19日 16時23分 公開
[太田智美,@IT]
ショウジ ヨシオリ氏、ショウジ ユウコ氏 ショウジ ヨシオリ氏、ショウジ ユウコ氏

 4月18日、技術者のためのトークライブイベント「TechLION vol.12」が開催された。今回のテーマは「出会い」。さまざまな「出会い」が語られる中、ITを通じて出会った夫婦、ショウジ ヨシオリ氏とショウジ ユウコ氏によって繰り広げられたプレゼンテーションの一部を紹介する。ショウジ ヨシオリ氏はクックパッドのサービス開発エンジニア、ショウジ ユウコ氏はグルーヴノーツで広報を担当している。

 エンジニアと文系女子が結婚するとどうなるのか。日常の風景をセキララに語ってくれた。

自転車に乗って2人で仲良く帰宅しているときの会話

 ユウコ氏:ヨシオリさんの方が速い!

 ヨシオリ氏:へへへ、勝った!!

 ユウコ氏:私の方が軽いから遅いんだもんね(プンプン)。

 ヨシオリ氏:いや、その理屈はおかしい。ガリレオのピサの斜塔の実験が有名なのでもちろん知っていると思うが、空気抵抗を無視できる程度以上に重いもの同士の場合、重力質量と慣性質量は地球上では同一になるはずであるからそれは車輪の大きさの違いなどから来る摩擦係数の……(ry

お風呂上がりの会話

 ユウコ氏:やっぱりオーガニックのシャンプーはいいなぁ。

 ヨシオリ氏:オーガニックってなんなの?

 ユウコ氏:有機栽培のものを使ってるんだよ。人工的に作られたものじゃなくて、自然のものだけで作られているから体にいいの。

 ヨシオリ氏:いや、その理屈はおかしい。そもそも原始のころの方が有機栽培が多かったのに短命だったし、現代での効果を話すとすれば前提となる臨床データを取るための年月がまだまだ足りていない。そもそも人間は、無から有を作りだせないし、プラスチックなどの基になっている石油だって自然物だし……(ry

エンジニアの正しい「好き」の伝え方

 ユウコ氏:私のこと好き?

 ヨシオリ氏:なんで?

ヨシオリ氏の頭の中:もうすでに好きだと伝えているはずだし、情報量の増えない質問は無駄だよなぁ? なにか他に意味があるのかなぁ?

 ユウコ氏:不安になるから定期的に聞きたいの!

 ヨシオリ氏:じゃぁ、API用意するから、不安になったらそこにアクセスしてよ。「true」って返ってきたら「好き」ってことだから。

ヨシオリ氏の頭の中:不安にさせるのは申しわけないし、ぼく本人がいない場所でも確認できるようにしておいた方が合理的だよなぁ……。

 ユウコ氏:なんで私が不安になったら自分でブラウザ開いてアクセスしに行かなきゃいけないの!!

 ヨシオリ氏:じゃぁ、定期的にメールで送信するようにするよ。

ヨシオリ氏の頭の中:pullするのが面倒くさいんだろうなぁ。じゃぁ、pushで通知するようにすればいいのかぁ。

 ユウコ氏:そんな毎回同じメールを同じ時間にもらってうれしいと思うの??

 ヨシオリ氏:じゃぁ、ランダム性を持たせて……(という問題ではないことに気付く)。

 ユウコ氏:私のことを想って言ってくれるのがうれしいの!!

 ヨシオリ氏:ユウコのこと想って、プログラム書くよ?

 ここでの問題点は「顧客の要望を正しく理解していない」ことだが、「エンジニアは実装の話を考えればいい」とヨシオリ氏は言う。「不安になるから定期的に聞きたいの!」と言うユウコ氏の言葉は、「死活監視」に当てはまる。「私のこと好き?」という言葉は、「ステータスの確認」。つまり、プログラムで書くとこうなる。

200 OK 200 OK

 BODYには何を付けるべきか。「死活監視」のため、GETでアクセスをする。GETは冪等(べきとう)であるべきなので、常に同じものを返せばいい。従って、「私のこと好き?」と聞かれたら、毎回「好きだよ」と返すのがエンジニアとして正しい実装となる。

 文系女子は覚悟を。エンジニアの頭の中は、わけが分からなくて面白い(続報はこちら)。

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