手芸や陶芸、紙細工、デザインなどの展示も見かけた。全体の1割強ほどの割合を占めていた。
台湾には、Pinkoi.comという手芸やポストカードなど手作りのデザイン作品を販売するWebサイトがある。同サイトに出品している人たちがMaker Faireでも出展していた。雰囲気は日本のデザインフェスタや、手芸や紙細工などの作品が出展されるニコニコ動画もの作り系クラスタのニコつくに近いかもしれない。
Pincoiのブースでは、出展品にデザインセンスの良さを感じた。自然体でありながら、実にセンスが良く、見ていて心地が良いものだった。
例えば、猫の焼き物を多く展示していたこのブース(下記写真)。棚の配置やブース全体の作りが心地良く、1つ1つの猫もなんともかわいい。
自作のイラストをハンコにして販売するブースもあった。これも非常にかわいらしい。
Pincoiのブースではこのほか、下記写真のようなハンドメイドのオシャレな革製品やデザインライトも並んでいた。
日本のMaker Faireでも、クラフト専門ブースやEtsy(ハンドメイド品の販売サイト)のブースがあり、デザイン寄りの展示が増え始めている。Pincoiブースはそれがもっと大規模になったもので、Maker Faireに多様性を持たせていたように思う。
日本でもデザインフェスタの出展者が、もっとMaker Faireにも出展するようになれば、より多くの人が呼び込めそうだ(ただ、Maker Faire Tokyoの場合は、出展者も来場者もスペースがすでにいっぱいで、これ以上人を増やすアイデアは無意味かもしれない)。
台湾と日本は地理的に近いこともあり、日本から参加する出展者もいた。筆者が知り得る限りでは4組の出展者を発見した。
Maker Faire: Taipeiのスポンサーでもあるスイッチサイエンスは、オリジナル基盤の展示と、はんだ付けのワークショップを開催した。ワークショップ用の機材が初日で大半がなくなるほど盛況だったという。ブースを訪れる人には主に英語で説明し、かなり忙しい2日間になったとのことだ。
東京や岐阜県大垣のMaker FaireでもおなじみのRadiation-Watch.orgもブースを出展していた。iPhoneやAndroid端末で気軽に放射線量を計測できるポケットガイガーカウンターを販売。展示用に線量がある程度高い土壌サンプルを持ち込み、来場者の注目を集めていた。
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