Internet Explorer 6(IE6)とIE10/IE11とのUIの違いを知るXP→Windows 7/8移行解説(2/2 ページ)

» 2013年07月03日 16時23分 公開
[島田広道,デジタルアドバンテージ]
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設定ダイアログ(インターネット・オプション)の違い

 IEの各種設定が集約されているインターネット・オプション・ダイアログでは、[全般]/[コンテンツ]/[プログラム]の各タブの操作方法や機能に相違がある。

●[全般]タブ

 IE6では、履歴情報の削除・消去用UIがインターネット・オプションのあちこちに分散していた。これがIE10/IE11では改善されていて、[全般]タブ−[閲覧の履歴]−[削除]ボタンに集約された。

■IE6

インターネット・オプションの[全般]タブの違い(IE6)
インターネット・オプションの[全般]タブの違い
IE10/IE11では各種履歴情報の削除が簡単になった分、IE6と操作手順が異なる。
  (1)【上画面のみ】IE6でCookieを削除するには、これをクリックする。
  (2)【上画面のみ】IE6でキャッシュ(一時ファイル)を削除するには、これをクリックする。
  (3)【上画面のみ】IE6で閲覧履歴を消去するには、これをクリックする
  (4)【上画面のみ】IE6でフォーム・データやパスワードを消去するには、このタブにある[オート コンプリート]ボタンをクリックし、[フォームのクリア]ボタンまたは[パスワードのクリア]ボタンをクリックする。
  (5)【下画面のみ】IE10/IE11で(1)(4)相当のデータを削除/消去するには、このボタンをクリックして表示されるダイアログで、削除/消去したい項目にチェックを入れてオンにして[削除]ボタンをクリックする。
  (6)履歴の保存日数の設定欄。IE10/IE11では、このボタンをクリックして表示されるダイアログの[履歴]タブで、[ページを履歴に保存する日数]の数値を変更する。


■IE10/IE11

インターネット・オプションの[全般]タブの違い(IE10/IE11)

●[プログラム]タブ

 [プログラム]タブでは機能の追加・削除こそ少ないが、IE10/IE11ではUIが整理された結果、いくつかの設定項目の位置が次のように変わっている。

■IE6

インターネット・オプションの[プログラム]タブの違い(IE6)
インターネット・オプションの[プログラム]タブの違い
  (1)HTMLエディタのプログラムを選択できる。
  (2)IE6では、HTMLエディタ以外のインターネット関連プログラムはここで選択できる。IE10/IE11では、このボタンをクリックするとWindowsのコントロール・パネルの[既定のプログラム]が起動するので、そこで設定する。
  (3)IEの各種設定を初期状態に戻すためのボタン。IE10/IE11では[詳細設定]タブの[リセット]ボタンに変わっている。
  (4)アドオンの管理ダイアログを呼び出すためのボタン(このダイアログの違いについては後で説明する)。
  (5)IEがデフォルトのWebブラウザではなかった場合に、デフォルトにするためのダイアログを表示するかどうかの設定。IE10/IE11では[既定に設定]ボタンをクリックすることで、即座にデフォルトのWebブラウザに設定できる。Windows 8の場合、Windowsストア・アプリのIEとデスクトップ側のIEの選択もここで設定できる。


■IE10/IE11

インターネット・オプションの[プログラム]タブの違い(IE10/IE11)

●[コンテンツ]タブ

 IE6の[コンテンツ]タブにあった次の機能が、IE10/IE11では省かれている。

  • プロファイル・アシスタント(あらかじめ用意しておいた個人情報のセットを、Webサイトからの要求に応じて提供する機能)
  • コンテンツ・アドバイザの規制管理機能(コンテンツ制限の規則を特定のソースから取得・管理する機能)。なおWindows 8の場合、「ファミリー・セーフティ」という機能によって、コンテンツの閲覧を制限できる。

「アドオンの管理」ダイアログの違い

 IE10/IE11ではアドオンの一種としてアクセラレータなどが加わっているため、「アドオンの管理」ダイアログの操作方法もIE6から変わっている。特に「アドオンの種類」枠での選択に注意する必要がある。

■IE6

「アドオンの管理」ダイアログの違い(IE6)
「アドオンの管理」ダイアログの違い
IE10/IE11の場合、アドオンにはIE6にないアクセラレータや検索プロバイダなども含まれる。そのため、最初にアドオンの種類((1))を選んでおく必要がある。
  (1)【下画面のみ】IE6にもあるActiveXコントロールやブラウザ拡張について確認するには、これを選択してから(2)に進む。
  (2)全アドオンを確認するには、IE6では「Internet Explorer で使用されたアドオン」、IE10/IE11では「すべてのアドオン」をそれぞれ選ぶ。
  (3)(2)によって全アドオンの一覧表が表示される。
  (4)アドオンの有効化/無効化をするには、あらかじめ(3)から対象のアドオンを選択した後で、ここを操作する。


■IE10/IE11

「アドオンの管理」ダイアログの違い(IE10/IE11)

ステータス・バーの違い

 ステータス・バーでの大きな違いは、Webページのゾーン分類が表示されなくなったことだ。IE6では、現在表示されているWebページがインターネット/イントラネット/信頼済みサイト/制限付きのうち、どのゾーンに分類されているかがステータス・バーに表示される。しかしIE10/IE11ではステータス・バーに表示されず、Webページ上の画像などがないところを右クリックしてプロパティを開き、[ゾーン]項目を確認する必要がある(詳細はTIPS「IE9でゾーン情報を確認する」参照)。

コンテキスト・メニュー(右ボタン・クリックによるメニュー)の違い

 ページ内を右クリックしたときに表示されるコンテキスト・メニューについては、IE6とIE10/IE11で大きな違いはない。強いて挙げるなら、ページ内の画像などをデスクトップ上に貼り付ける[デスクトップ項目として設定]という機能がIE10/IE11で利用できなくなっている。

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