米Microsoftは、Windows Azure Active Directoryのアプリケーションアクセス機能を強化すると発表し、プレビュー版の提供を始めた。MicrosoftやサードパーティーのSaaSアプリケーション間でシームレスなシングルサインオンを実現する。
米Microsoftは2013年7月8日、米ヒューストンで開いた世界パートナーカンファレンスで、「クラウドファースト」のアプローチに基づき、プラットフォームやインフラサービスとWindows Azureとの連携強化に向けた新サービスを発表した。
この一環としてまず、Windows Azure Active Directoryのアプリケーションアクセス機能を強化すると発表し、プレビュー版の提供を始めた。
プレビュー版は追加料金なしで利用でき、MicrosoftやサードパーティーのSaaSアプリケーション間でシームレスなシングルサインオンを実現する。企業が自社内で運用しているActive DirectoryをWindows Azure Active Directoryと同期することで、ユーザーがオンラインアプリごとに個別のIDとパスワードを入力する必要はなくなる。
Office365、Box、Salesforce.comのほか、Azure Management Portalを利用しているSaaSアプリでは、IDの追加や削除が可能である。セキュリティレポート機能では、アプリケーションに対するアクセスパターンの異常を検出することが可能。アサインされたアプリはAccess Panelという単一のWebページから起動できる。
また、クラウド上のビジネスクリティカルアプリケーション用途向けに、Windows Azure SQL Databaseのプレミアム版を新たに提供すると発表した。今後数週間以内に限定プレビューを開始する予定で、データベース専用に一定の容量を割り当てることにより、クラウドアプリケーションのパフォーマンス強化を支援する。
Windows Azure Mobile ServicesではStandard版とPremium版で同日から自動スケーリング機能が追加され、需要に応じたモバイルアプリケーションの自動スケーリングが可能になった。プレビュー期間中は、追加料金は発生しない。
このほかWindows Azure Infrastructure Servicesでサポートするワークロードとして、Windows HPC Packが新たに加わった。
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