米Microsoftは、クラウドサービス「Windows Azure」でキャッシュサービス「Windows Azure Cache」のプレビュー版を提供開始したことを明らかにした。
米Microsoftは2013年9月、クラウドサービス「Windows Azure」でキャッシュサービス「Windows Azure Cache」のプレビュー版を提供開始したことを明らかにした。同サービスではWindows Azureで稼働させるアプリケーションから専用キャッシュを利用してメモリ内にデータを保存でき、拡張性とパフォーマンスの大幅な向上につなげられるという。
この機能を利用できるのは、Windows Azureで提供されているサービスのうち、IaaS(Infrastructure as a Service)の「仮想マシン」のほか、PaaS(Platform as a Service)の「クラウドサービス」と「Webサイト」。今後、「モバイルサービス」での対応も予定している。
キャッシュはアプリケーションごとに専用インスタンスを作成することも、複数のアプリケーションで1つのキャッシュを共有することも可能。1つのインスタンスに、最大150Gバイトまでのインメモリデータオブジェクトやコンテンツを保存できる。
Webサイト、仮想マシン、クラウドサービスでは平均約1m秒でキャッシュサービスからオブジェクトを取得でき、キャッシュへの書き込みにかかる時間は1.2m秒程度だとしている。
料金は、プレビュー期間中は通常料金の半額で、キャッシュサイズが128Mバイト、最大ユニット数が8ユニットの「ベーシック」が月額12.50ドル、1Gバイトのキャッシュと最大10ユニットの「スタンダード」が同50ドル、5Gバイトのキャッシュと最大30ユニットの「プレミアム」は同200ドルである。
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