オラクル、Oracle 12cにインメモリとカラム型データベースの追加機能を発表OOW 2013速報(2/2 ページ)

» 2013年09月24日 15時00分 公開
[新野淳一,Publickey]
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SQLもアプリケーションもそのまま使える

 インメモリオプションを使うには、どれだけメモリを使うか、どのパーティション、もしくはテーブルをメモリ上に載せるか、これだけだ。

 そして不要になったインデックスを削除する。これでOLTPが速くなる。

 SQLもアプリケーションも変える必要がなく、データのマイグレーションも発生しない。Oracle Database 12cのマルチテナンシーにも対応しておりクラウド環境への対応も十分だ。

 いままでと同じデータベースで同じ信頼性やセキュリティで、クエリが何桁も、OLTPが何倍も速くなるのだ。

インメモリオプションを利用するには以下の指定を行うだけだ

32Tバイトメモリの「Oracle M6-32」発表

 このインメモリなカラムストアに理想的なマシンを合わせてリリースする。「Oracle M6-32」だ。ビッグメモリマシンと呼ぼう。

 32TB DRAM、M5の倍のコアを積んだ新しいSPARC M6チップ。M5と同じシャーシだ。

データベースのバックアップ、リカバリ機器を発表

 最後の発表は「Oracle Database Backup, Logging, Recovery Appliance」だ。これが本当に製品の名前なんだよ(笑)。

 Oracle Database Backup, Logging, Recovery Applianceは、データベースをバックアップし、トランザクションログを保存しておくことで、データベースのリカバリを行える。

 何千ものデータベースが稼働していたとして、トランザクションログをアプライアンスに送る。万が一稼働中のデータベースが失われたときには、バックアップとともにログがあるため、最後のトランザクションの時点までデータを失うことはない。

Oracle Public Cloudでサービスとしても提供

 このバックアップアプライアンスは稼働中のデータベースと高速なネットワークで接続する必要はない。つまり、クラウドに置いていてもいい。

 もちろん数万ものデータベースにも対応するスケーラビリティがあり、x86サーバのデータベースでも、ExadataでもIBM pシリーズでも、全てのOracleデータベースに対応し、テープにアーカイブすることもできる。

 これをOracle Public Cloudでサービスとしても提供する。世界中のどこにあるデータベースでも、バックアップ、ロギング、リカバリーできるのだ。オンサイトでも、クラウドでも、どちらを選択することもできる。

汎用サーバと目的特化型サーバの組み合わせ

 数年前から、Exadataを始めとする目的特化型のマシンを皆さんは目にしてきた。

 ハードウェアとソフトウェアを組み合わせることにより、汎用型のサーバよりも、より高速で、信頼性があり、しかも大事な点としてより安く、データベース処理を実現できる。

 クラウドのデータセンターでコアとなってきたサーバは、Intelサーバ、あるいはコモディティサーバなどと呼ばれ、そこに仮想化とLinux OSを導入し、高速なイーサネットで接続したものだ。

 ここに、データベースの性能、コスト、バックアップといった目的特化型のマシンを組み合わせていく。これがオラクルの考える将来のデータセンターの姿だ。

(本記事はPublickeyから許可を得て転載しています。転載元1転載元2

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