Windows AzureのActive Directory無料版やBiz Talkなどが正式版にWindows Azure情報アップデート

米マイクロソフトは、「Windows Azure Active Directory」の無料版を正式に提供開始し、同プレミアム版のパブリックプレビューを始めると発表した。「Windows Azure Biz Talkサービス」と「Windows Azure Traffic Manager」も、正式版として提供することを明らかにした。

» 2013年11月22日 17時00分 公開
[鈴木聖子,@IT]

 米マイクロソフトは2013年11月21日、Windows Azureで「Windows Azure Active Directory」の無料版を正式に提供開始し、同プレミアム版のパブリックプレビューを始めると発表した。さらに、クラウドベースの統合サービス「Windows Azure Biz Talkサービス」と、負荷分散サービス「Windows Azure Traffic Manager」も、正式版として提供することを明らかにした。

 Windows Azure Active Directoryは、複数のアプリケーションへのシングルサインオンを実現し、セキュアなアクセスを保証するサービス。Office 365、Box、GoToMeeting、DropBox、Salesforce.comといったSaaSアプリケーションで利用できる。

 無料版では、Windows Azureポータル上に新設されたアプリケーションギャラリーを使ってユーザーが主要クラウドアプリにシングルサインオンでアクセスできる。一部のSaaSアプリにユーザーのIDをプロビジョニングすることも可能。不正なアクセスパターンがあれば、事前に定義されたセキュリティリポートに記録する。すでにプレビュー版を使っている場合は自動的に正式版に切り替わる。

 一方、プレミアム版のパブリックプレビューでは、SaaSアプリケーションへのグループベースのプロビジョニングとアクセス管理、カスタマイズされたアクセスパネル、詳細なマシンラーニングベースのセキュリティリポートなどエンタープライズ向けの機能を充実させ、ユーザーがパスワードを忘れた場合などに自分でリセットできる「セルフサービスパスワードリセット」機能も搭載した。プレビュー期間中は無料とし、いずれ有料サービスに切り替える。料金は無料期間が終了する30日前までに公表する予定。

 正式版となったBiz TalkサービスとTraffic Managerは、いずれも2014年1月に新料金が導入される。プレビュー版を使用している場合は自動的に正式版に切り替わる。

 Biz Talkサービスはサプライチェーン、クラウドベースの電子データ交換(EDI)、エンタープライズアプリケーション統合(EAI)などの機能を提供。Traffic Managerでは新たに99.99%のサービス品質を保証する契約を用意し、既存のWindows Azureサポートプランを通じてサポートを提供する。

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