米Microsoftは、クラウドベースのHadoopディストリビューション「Windows Azure HDInsight」を正式に提供開始すると発表した。
米Microsoftは2013年10月28日、クラウドベースのHadoopディストリビューション「Windows Azure HDInsight」を正式に提供開始すると発表した。ビッグデータ分析の普及を目指す戦略の一環と説明している。
Microsoftによると、HDInsightはPowerPivotやPower Viewなど同社製BI(Business Intelligence)ツールと密接に連携させたHadoopデータ分析サービス。Hadoopクラスタの迅速なデプロイとプロビジョニングのために豊富なPowershellスクリプトを用意し、Hadoopクラスタ専用の「Secure Node」などエンタープライズクラスのセキュリティ機能を備える。プログラミング言語として、Javaのほか.NETにも対応している。
HDInsightクラスタを作成するには、Windows Azureの管理ポータルで新規ボタンをクリックし、Data ServicesのメニューからHDInsightを選択する。
クラスタは少なくとも1件のストレージアカウントと関連付ける必要があり、選択したストレージアカウントと同じリージョンにクラスタが作成される。2013年10月現在、HDInsightクラスタと関連付けるには米西部、米東部、欧州北部リージョンのいずれかのストレージアカウントを持っている必要がある。
料金は従量制で、ヘッドノードが1時間当たり36.54〜42.36円、計算ノードが同18.27〜21.60円。2013年11月30日まではキャンペーン料金が適用され、ヘッドノードが1時間当たり18.27〜21.60円、計算ノードが同9.14〜10.80円である。半年または1年の契約を結ぶことで、20〜32%の割引を受けられる。
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