小規模な組織向けに基幹情報システムのクラウド移行を推進する施策をIIJとSAPジャパンが共同展開する。SI向けの環境提供や教育プログラムも整備していくという。
IIJは自社のクラウドサービス「IIJ GIO」を基盤にしたSAP製品の開発環境をSIに提供する。GIO上に展開するソリューションはIIJも販売を支援するという。
インターネットイニシアティブ(IIJ)はSAPジャパンと「クラウド事業における戦略的協業体制」の構築を発表した。
IIJでは、今回の協業体制により、中堅・中小企業における情報システムの運用コスト削減を、クラウド環境への移行によって支援する。
中堅・中小向けSI事業者に向けてSAPのソフトウェア製品を組み込んだ環境を提供、業務アプリケーション構築やクラウド環境への移行作業を支援する。
具体的にはIIJ GIOサービスに、SAP ERP、CRM、SCM、PLMといった業務別のソフトウェアや、データ分析基盤であるSAP HANA、BusinessObjectsなどのアプリケーションを展開、ソリューション提供環境やテンプレート開発を支援する。また、IIJ自身もGIO上に展開するSI各社のソリューション販売をSIと共同で実施する。
一方、SAPジャパンはIIJに対してプリセールスなどを含む営業支援を行う。今後は共同でマーケティングや技術情報の交換を実施、教育プログラムも展開するという。
米SAPでは既にAmazon Web Servicesなどと共同展開をしているが、国内の中堅・中小向けの取り組みとしては今回のIIJ GIOが初となる。
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