ファイア・アイは仮想マシンベースで解析を行うセキュリティ対策製品のラインアップを拡充し、名称も一新した。
ファイア・アイは2014年1月15日、リモートオフィスやブランチオフィスをはじめとする小規模環境向けの製品として、Webベースの高度な攻撃から保護する「FireEye NX 900」を発表した。
従来エンタープライズクラスを中心にしていたファイア・アイだが、新ラインアップではミッドマーケットおよびSMBマーケットも対象とした。これにあわせ、従来はWebMPS、EmailMPS、FileMPSとしていた製品名称も新たに「NXシリーズ」「EXシリーズ」「FXシリーズ」と変更する。
今回発表したFireEye NX 900は、同社がROBO(Remote Office/Branch Office)と定義する、海外のセールスオフィスや国内の関連事業所を対象にしたもの。仮想環境内でマルウェアを実際に動作させて解析する「FireEye Virtual Execution」エンジンを搭載する点は従来機種と変わらない。
ファイア・アイ カントリーマネージャー 茂木正之氏は「標的型攻撃は大企業だけを対象としているわけではない。中小規模の企業も『取引先に迷惑をかけたくない』という意識が強く、自分が踏み台になってしまうのではないかという懸念を持っている。自分を守るだけではなく付き合いのある企業も守りたいという気持ちに答えるソリューションを用意した」と述べる。新名称にした理由は、ファイア・アイというブランドに集中することに加え、「旧名称WebMPSはWeb通信以外のマルチプロトコルのコールバックに対応しているため、マーケットの誤解を回避する」ことにあるという。
FireEye NX 900は2014年1月15日から受注を開始する。価格は159万9000円(税別)から。
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