オラクルの「SOA Suite」に含まれる「Oracle Cloud Adapter」が「Salesforce.com」に対応、オンプレミス環境とクラウド環境の間でのデータ交換を安全に行う環境を提供する。
米オラクルは2013年1月16日、SaaSクラウドアプリケーションとオンプレミスアプリケーションの統合を支援する「Oracle Cloud Adapter for Salesforce.com」を発表した。
OracleのCloud Adapterは300を超す標準ベースのインテグレーションアダプタで構成され、同社のアプリケーション統合ソリューション「SOA Suite」でサポートしている。
オンプレミスとクラウドアプリケーションの間で一元的な統合アプローチを採用することで、統合プロジェクトにかかる時間やコストを削減し、複雑性を解消。統合のシンプル化、統合ツールキットの提供、メンテナンスコストの削減を通じて総保有コストの削減を図っている。
Oracle Cloud Adapter for Salesforce.comは、ネットワークを介したクレデンシャルのやりとりを防ぐ「Credential Store Framework(CSF)」を利用して、SOA SuiteとSalesforce.comとの間でセキュアなデータの交換を保証する。
従来の統合プロジェクトでは、クラウドまたはオンプレミスアプリケーションのいずれかにフォーカスした統合ツールを組み合わせて使っていたが、同製品ではクラウド上でもオンプレミス上でも標準化されたウィザード型のソリューションを使ってアプリケーションを統合できるとOracleは説明する。
手作業による統合プロセスを減らしてメンテナンスコストを削減することで、統合にかかる時間は従来の半分に減らすこともできるとしている。
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