グーグル、モジュール式スマートフォン「Project Ara」の開発者会議開催究極のモジュラーデザイン?

究極のモジュール指向スマホになるか。モトローラが推進していたスマートフォン開発プロジェクトをグーグルが本格化させる。

» 2014年02月28日 16時36分 公開
[鈴木聖子,@IT]

 米グーグルのATAPチームは、モジュール式スマートフォン構想「Project Ara」の第1回開発者会議を2014年4月15〜16日に開催すると発表した。会議の様子はWebで生中継して質疑応答の機会を設けるほか、カリフォルニア州マウンテンビューのコンピュータ史博物館の会場にも人数限定で参加申し込みを受け付けている。

 Project Araは、グーグルからレノボに売却される以前のモトローラ・モビリティが進めていたプロジェクトで、現在はグーグルのATAP(先端技術&プロジェクト)チームが引き継いでいる。

 同プロジェクトは、Androidがソフトウェアで実現したことをハードウェアでも実現するのが目標。「エンドスケルトン」(エンド)というフレームの中にオープンなモジュールをはめ込む方式で、例えばアプリケーションプロセッサやディスプレイ、キーボード、バッテリーといった部品を組み込んだり入れ替えたりしてカスタマイズできるようにする。

 開発者会議は2014年内に3回開催する予定で、4月の初回は無料オープンプラットフォームのスペックとリファレンス実装である「Ara Module Developers’Kit」(MDK)のαリリースがテーマとなる。MDKにはAraモジュールの開発に必要な全てが含まれ、4月初旬にオンラインでリリースする見通しだという。

 オンラインでの参加は無料。コンピュータ史博物館の会場で参加する場合は100ドル(学生は25ドル)で、希望者は専用ページから申し込む。選考に当たっては申し込みの際に記入する動機などが考慮される。

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