米インテルは2014年3月27日、Apache Hadoopディストリビューションプロバイダーの米クラウデラ(Cloudera)への出資を発表した。インテルのHadoopディストリビューションは、クラウデラの「Cloudera's Distribution including Apache Hadoop」(CDH)に統合する予定だ。
米インテルは2014年3月27日、Apache Hadoopディストリビューションプロバイダーの米クラウデラ(Cloudera)への出資と、広範な戦略提携を発表した。インテルは同社の筆頭戦略株主となり、取締役に就任する。
クラウデラへの出資は、インテルがデータセンター技術に行う投資としては過去最大級。Hadoopをベースとするクラウデラのエンタープライズ向けデータ分析管理ソフトウェアと、インテルのXeon技術をベースとするデータセンターアーキテクチャを組み合わせ、あらゆる規模の企業にビッグデータソリューションを普及させることを目指す。
クラウデラはIntelアーキテクチャを優先プラットフォームとして「Cloudera's Distribution including Apache Hadoop」(CDH)の開発と最適化に当たる他、Intelファブリック、フラッシュメモリ、セキュリティなどの次世代技術をサポートする。
一方、インテルはCDHとCloudera Enterpriseを優先Hadoopプラットフォームとして顧客に売り込み、共同ロードマップにリソースを集中させる。インテルの「Distribution for Apache Hadoop/Intel Data Platform」(IDH/IDP)はCDHに統合する予定で、3月末のバージョン3.1リリース後に移行する。
クラウデラとの提携によって、センサーやゲートウェイなど幅広い端末からのデータ管理・分析において顧客を支援でき、インテルのデータセンターおよび「モノのインターネット」(IoT)戦略が強化されると同社は説明。「クラウデラとインテルのロードマップを組み合わせることで、ビッグデータ分析のための選ばれるプラットフォームを創り出す」(データセンター部門のダイアン・ブライアント上級副社長)とコメントしている。
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