シェイプが使えるようになると、次はテキストだ。テキストはWebデザインでも非常に重要な要素であり、効果的に見せる方法を覚えておくといいだろう。
また、Photoshopの.PSDファイルでやりとりする場合、このテキストは「画像なのか、そうでないのか」を明確にするルールを設けておくとよいだろう。下記記事では「メイリオ」フォントを使ってアンチエイリアスを解除した部分はテキストであるといった設定がされていた。筆者も、これはテキストであると明らかに分かる設定をデザイナーにお願いしている。
画像テキストについては、文字の詰めにこだわれるようになると、もう上級者に近づいている証拠だ。特に、カタカナと句読点の組み合わせなど、先輩の技術をガッツリ盗めるのもPSDの良いところだ。
Photoshopと同じ画像のデザインツールで、「Illstrator」というソフトがある。よく「イラレ」と呼ばれているものだ。デザインを扱う上で、そのデザインがどの形式で保存されているのかを知っておくのは、とても重要なことだ。形式というのは、データがピクセルで構成されているのか(ラスター)、ドローデータで構成されているのか(ベクター)である。
大昔までさかのぼれば、Photoshopはラスターのデザインツールだったし、Illstratorはベクターのデザインツールだった。最近は、その境界は非常に曖昧で、Photoshopでもある程度のベクター形式のデータを扱えるようになっている。ベクター形式の良いところは拡大縮小しても情報が劣化しないところだ。データ形式の違いをマスターして、うまく活用するすべを身に付けよう。
例えば下記記事では、「ヘッダーに企業ロゴを配置します。企業ロゴは、Web以外にも印刷物など、さまざまな用途にさまざまなサイズで使用されることが多いので、一般的にIllustratorファイルとして作られています」として、PhotoshopでIllustratorのデータを扱う場面を紹介している。
本稿では、Web制作現場におけるPhotoshopの基本的な使い方を解説する記事を紹介しているが、【ステップ4】で紹介した通り、Illustratorを扱う場面も出てくる。下記記事を参考にしておくといいだろう。
Photoshopの神髄といえば写真のレタッチ(修正)だろう。海外では「Photoshopする」といった言葉で表現されるぐらいにメジャーになっている。もちろん、本職のするレタッチはとても複雑で時間のかかる作業だ。が、ちょっとしたツールの使い方を知っておくだけで、簡単なレタッチくらいであればできてしまうのも事実だ。筆者はWebの仕事に関わってもう10年以上になるが、クライアントから提供された写真をレタッチ無しで使えたことなど、一度も無い。
レタッチのし過ぎはかえって不自然になることもある。慣れないうちは誰かのチェックを確実に受けるように心掛けたい。
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