ヴイエムウェアが自動ログ管理・解析製品「VMware vCenter Log Insight 2.0」のベータ版を公開。高速化されたクエリ、データ収集機能でIT業務の自動化を支援する。
米ヴイエムウェアは2014年5月20日、自動ログ管理・解析製品の更新版となる「VMware vCenter Log Insight 2.0」のベータ版を公開した。機械学習技術を導入してクエリやデータ収集性能の向上を図り、物理環境、仮想化環境、ハイブリッドクラウド環境を横断するIT業務の自動化を支援する。
vCenter Log Insightは、アプリケーションや仮想化インフラ、物理ハードウェアが生成するデータをリアルタイムでモニタリング・解析できる製品。「2.0」では新たに導入された機械学習技術によって、関連するデータを自動的にグループ化できるようになり、問題の特定や解決に要する時間の短縮を図っている。
クエリ性能は他社のログ解析製品に比べて6倍、データ収集はvCenter Log Insight 1.5に比べて8倍の高速化をそれぞれ実現したとしている。
データをテーブルや図表で視覚化できる新機能も加わったほか、ネイティブのWindowsエージェントソフトウェアでは、Windowsベースのデスクトップやサーバーからログを直接収集できるようになり、これで全主要環境からのログデータ収集と分析が可能になった。
ログ解析機能はVMware vSphereのネイティブサポートに加えて、仮想化環境やハイブリッドクラウド環境に使われる主要インフラソフトウェアやハードウェアへの対応も拡充。新たにBrocade Fibre Channelストレージエリアネットワーク(SAN)やActive Directory、Microsoft Exchange、Windows向けのコンテンツパックを無償でダウンロード提供する。
vCenter Log Insight 2.0の正式版は2014年4〜6月期にリリースを見込んでいる。料金はOSインスタンス当たり200米ドルで、ログデータのサイズは無制限。また、CPU当たり1500ドルの料金も導入する。
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