マイクロソフト、IEの新機能紹介サイト「status.modern.ie」を正式版に次期IEではHTTP/2やWeb Audioをサポート予定

次期「Internet Explorer」(IE)に実装予定の新機能を紹介するWebサイト「status.modern.ie」が正式版になった。次期IEではHTTP/2やWeb Audioが搭載される予定だ。

» 2014年05月29日 18時30分 公開
[鈴木聖子@IT]

 米マイクロソフトは2014年5月28日、「Internet Explorer」(IE)の次期バージョンに搭載予定の新機能を紹介するWebサイト「status.modern.ie」がベータ段階を脱して正式版になったと発表した。

 正式版となったstatus.modern.ieでは検索/フィルタ機能が強化され、「Interop」メニューを使ってIEのバージョンごとに「実装済み」(Implemented In)、「開発中」(In Development)、「検討中」(Under Consideration)、「現時点で予定なし」(Not currently planned)の項目を表示できるようになった。

ALT 正式版となった「status.modern.ie

 「開発中」と発表された新機能には、HTTPの次期バージョンである「HTTP/2」をはじめ、Webアプリケーションで音声を処理するためのJavaScript API「Web Audio API」、ローカルのオーディオ機器へのアクセスを提供する「Media Capture and Streams」、非同期コーディングを簡略化するための「Promises(ES6)」などがある。

 ただし、この「開発中」のリストは、次期バージョンに搭載予定の機能を全て網羅したものではないとのこと。重要性を認識して、サポートする計画に取り組んでいる機能は他にもあるとマイクロソフトは説明している。

 一方、「現時点で予定なし」のリストには、Webブラウザー内リアルタイムコミュニケーション用の「WebRTC v1.0 API」や画像フォーマット「WebP」のサポートのほか、「MathML」「Microdata」「Quota Management API」「UIEvents」「Web MIDI API」「Web SQL Database」などが含まれている。

 今回の正式リリースに伴い、sstatus.modern.ieのWebサイトを構成するデータを全てオープンソース化、GitHub上でApache V2ライセンスの下で公開している。併せて、IEのサポートデータもCreative Commons Attribution v2ライセンスの下で公開。モバイル対応ではWindows Phone 8.1向けのIE 11デベロッパプレビュー版に合わせて最適化が図られている。

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