デル、インテル最新CPUを搭載した13世代目の「PowerEdge」をリリーススマホをかざすだけでエラーログの取得も可能

インテルの新プロセッサを搭載したデルの新しいサーバーラインアップは、大規模分散ストレージやHPCなども考慮した構成。USBを使ったセットアップやスマートフォンを利用した診断機能なども盛り込まれている。

» 2014年09月09日 19時44分 公開
[高橋睦美@IT]

 デルは2014年9月9日、13世代目のIAサーバー「Dell PowerEdge」、4機種を発表した。2012年以来の刷新となるDell PowerEdge 13世代は、ラックマウント型サーバー「Dell PowerEdge R730xd」「Dell PowerEdge R730」「Dell PowerEdge R630」と、タワー型サーバー「Dell PowerEdge T630」という構成で、いずれも同日から出荷を開始する。

 同日米インテルが発表した、1CPU当たり最大18コア構成が可能なサーバー向けプロセッサー「Intel Xeon Processor E5-2600 v3」ファミリを搭載する他、フラッシュ型ストレージの性能を引き出す機能を備え、ビッグデータ分析やクラウドといった多様なワークロードやアプリケー ションのパフォーマンス向上を図っている。

 特徴の一つは、前述の通りインテルの最新CPU、Intel Xeon Processor E5-2600 v3やDDR4メモリを搭載するとともに、「Dell PowerEdge Express Flash NVMe PCIe SSD」やSAN向けの「Dell Fluid Cache テクノロジ」といった機能を備え、さらなる性能向上を図っていることだ。ストレージに関しては、性能向上と同時に、Software-Defined Storage(SDS)を念頭に置いた設計とし、VMware Virtual SANやMicrosoft Storage Spaceといった分散共有ストレージ対応を強化している。

 管理ソフト「OpenManage」を活用した、データセンターでの導入・運用を効率化する機能も搭載している。例えば「iDRAC Direct」は、汎用のUSBキーを用いてBIOSをはじめとする各種サーバー設定をインストールできる機能。これにより、機器の追加や入れ替えに要する手間を大幅に省けるという。NFC対応のスマートフォンをベゼル上にかざすだけで、そのサーバーに関する情報やエラーログを取得できる「iDRAC Quick Sync」というユニークな機能も備える。

 価格はそれぞれ、スケールアウト型ストレージ向けの2ソケット/2Uラックサーバー「Dell PowerEdge R730xd」が44万1000円から、HPCなどGPU演算を使う処理に適した構成の2ソケット/2Uラックサーバー「Dell PowerEdge R730」が41万5000円から、前面に最大24個の1.8インチSSDを搭載し、データ分析などの用途に適した2ソケット/1Uラックサーバー「Dell PowerEdge R630」が38万9000円から、2ソケットのタワー型サーバー「Dell PowerEdge T630」は27万6000円から(いずれも最小構成価格・税抜き)。

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