WindowsでOneDriveを活用するためのテクニック集特集(2/4 ページ)

» 2017年03月23日 05時00分 公開
[打越浩幸デジタルアドバンテージ]

Windows 8.1のOneDriveにおけるオンラインとオフラインの違いは?

 クラウド上のデータをローカルに保存しようとすると、非常に大きなストレージが必要になるし、ダウンロードに要する通信量も多くなってしまう。そのため通常は、必要最小限のデータのみをローカルにダウンロードする(同期する)ことになる。

 Windows 8.1とWindows 7/10では、同期するファイルやフォルダの指定方法が異なる。後者はチェックボックスで選択するので分かりやすいが、Windows 8.1の場合はオンライン/オフラインという属性で制御するので少し分かりづらい。

 「オンラインのみ」とは、ローカルにはファイルの実体を置かず、必要に応じてクラウドからダウンロードする方式である。

 だがオンラインのみではオンデマンドダウンロードが必要なのでファイルを操作する場合に時間がかかるし、ネットワークがオフラインだとアクセスできないという問題があるので、あらかじめローカルにダウンロードさせておく方法も選択できる。これを「オフラインで利用可能」という。

Windows 8.1のオンライン/オフライン Windows 8.1のオンライン/オフライン
Windows 8.1のOneDriveのファイルには、オンラインかオフラインかの区別がある(フォルダは全てローカルに作成済み)。
  (1)「オンラインのみ」のファイルは、ローカル側にはファイルの実体がなく、必要に応じてローカルにコピーされてくる。
  (2)「オンラインのみ」のファイルにはこのような特殊な属性が付いている。属性についてはTIPS「エクスプローラーで表示される属性情報文字の意味は?」参照。
  (3)ローカル側に実体のあるファイルや、ローカルで新規作成したファイルは「オフラインで利用可能」となる。
  (4)これ(A属性)は一般的なローカルファイルに付けられている属性と同じ。

 Windows 8.1のOneDriveでは、デフォルトでは全て「オンラインのみ」となっている。なので、ファイル名や画像のサムネールは見えるが、ファイルの実体はローカルには存在していない(Windows 7/10の場合は、同期対象外だとローカルでは名前すら見えない)。

 ローカルストレージに余裕がある場合は全て「オフラインで利用可能」に設定できる。この設定は、エクスプローラでOneDrive上のファイルやフォルダを選択して右クリックし、ポップアップメニューから変更できる。設定を変更すると、クラウドからローカルへファイルコピーが行われる。

OneDriveとMicrosoftアカウントで同期されるユーザープロファイルの項目は?

 Windows 8.1/10にMicrosoftアカウントでサインインしてOneDriveを利用すると、同じMicrosoftアカウントを使う複数のPC間でユーザーの環境を同期させることができる。同期可能な項目は次の通りである。

同期させる項目の選択 同期させる項目の選択
これはWindows 10の同期設定画面。同期させる項目を制御できる。
  (1)設定アプリの[アカウント]−[設定の同期]を開く。
  (2)これをオフにすると(デフォルトではオン)、このPCにおける同期機能が全て無効になる。オンだと、このPCにおける設定がOneDrive上に保存され、他のPCへ伝達されたり、逆に他のPCの設定がこのPC(のこのユーザー)に反映されるようになる。
  (3)同期させる項目は、これらで設定する。

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