オープンソースPaaSプラットフォーム「Cloud Foundry」の開発を進める団体、Cloud Foundry Foundationは2014年12月9日(米国時間)、非営利法人としての設立を正式に発表した。
オープンソースPaaSプラットフォーム「Cloud Foundry」の開発を進める団体、Cloud Foundry Foundationは2014年12月9日(米国時間)、非営利法人としての設立を正式に発表した。また、同開発プロジェクトはLinux Foundation Collaborative Projectとして、Linux Foundationの支援を受けて活動していくことが、併せて発表された。
Cloud Foundry Foundationは、OpenStackにおけるOpenStack Foundationと同様に、組織として確立し、資金を調達し、ガバナンスを確保することで、この開発プロジェクトの継続的拡大を目指す。
同団体は、「Cloud Foundry Dojo」という新たな取り組みを推進していくという。これは、Cloud Foundryの母体であるPivotal Softwareが、顧客へのスキル移転のために実施しているペアプログラミングを、プロジェクトのコミッター養成のために適用するもの。
ちなみに、2013年11月に、OpenStackはIaaSに留まるべきであり、OpenStackの枠内でPaaSプロジェクトを目指しているSolumプロジェクトは「いい考えではない」と筆者に話していたジョシュア・マッケンティ(Joshua McKenty)氏は、現在Pivotal SoftwareのField CTOとなっている。
Cloud Foundry開発プロジェクトは、過去1年間でコントリビュータは150%、コードコミット数は1700%増加したという。Cloud Foundryの商用化例として、同団体はPivotal Cloud Foundry、IBM Bluemix、HP Helion、Canopy Cloud Fabricを挙げている。今回の発表時点で、同団体には下記のように44の企業が参加している。
プラチナメンバー:EMC、HP、IBM、Intel、Pivotal、SAP、VMware
ゴールドメンバー:Accenture、ActiveState、BNY Mellon、Capgemini、CenturyLink、Ericsson、GE、Hortonworks、NTT、SAS、Swisscom、Verizon
シルバーメンバー:Akamai、Alpine Data Labs、Altoros、Anchora、Anynines、AppDirect、Appdynamics、Azul Systems、Bluebox、Braintribe、Canonical、Canopy、CloudCredo、 Docker、Fujitsu、jFrog、Mimacom、Mendix、MongoDB、Piston Cloud Computing、Produban、Redis Labs、Stark & Wayne、Telus、Toshiba Solutions
[2014/12/10追記]Solumプロジェクトを推進する一社であるRackspaceは、2014年前半の段階では、Cloud FoundryとSolumが補完的な関係にあるとし、Cloud Foundry Foundationにプラチナメンバーとして参加する意向を示していたが、上記の企業リストから完全に消えている。
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