OpenStack Neutronの「中」の動きを追いかけよういま覚えておくべきOpenStack Neutronの基本(2)(3/8 ページ)

» 2015年02月04日 19時00分 公開
[SDNエバンジェリスト吉本昌平ユニアデックス株式会社]

あまっていたqr-peer1br-intに接続してみよう。そうすると、こうなったはずだよ(下図)


じゃぁ、Network Namespaceをもう一つ作ってbr-intにつなげば、通信できる?


そうだね。それを実行するには、namespaceveth pairをもう一つ作るだけだ。こちらのnamespaceの名前はqvm1にしよう


あたし、やってみる!!


root@ub2:~$ ip netns add qvm1
root@ub2:~$ ip link add vm-veth1 type veth peer name vm-peer1
root@ub2:~$ ip link set vm-veth1 netns qvm1
root@ub2:~$ ovs-vsctl add-port br-int vm-peer1

これでいいかな?


もうつながるよね?


あ……、うん……。あの…………


qrouterの中に入って、と……


root@ub1:~# ip netns exec qrouter bash
root@ub1:~# ping

あれれ? IPアドレスは?


あれ? じゃないよ。まだIPアドレスを割り当てていないじゃないか


なんだ。早く言ってよ!


何だか夢中で操作しているから言い出しにくくて……


もう。IPアドレスは? 普通にifconfigコマンドで付ければいいの??


そ、そうだね……


root@ub2:~$ ip netns exec qrouter1 ifconfig qr-veth1 10.0.0.1/21
root@ub2:~$ ip netns exec qvm1 ifconfig vm-veth1 10.0.0.3/21

IPアドレスは割り当てたけれど、肝心のstatedownのままだよ


おっと、立ち上げなくちゃ


root@ub2:~$ ip link set qr-peer1 up
root@ub2:~$ ip link set vm-peer1 up

これで、10.0.0.3から10.0.0.1にpingが通ればOKよね?


うん。つながったんじゃないかな


root@ub2:~$ ip netns exec qvm1 bash
(qvm1)root@ub2:~$ ping 10.0.0.1
PING 10.0.0.1 (10.0.0.1) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 10.0.0.1: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.438 ms
64 bytes from 10.0.0.1: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.062 ms
64 bytes from 10.0.0.1: icmp_seq=3 ttl=64 time=0.071 ms
--- 10.0.0.1 ping statistics ---
3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 2000ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.062/0.190/0.438/0.175 ms

やったー!!


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