CAテクノロジーズは2015年8月4日(米国時間)、特権ID管理製品を販売するXceediumの買収を発表した。両社の製品を組み合わせることで、ハイブリッドクラウド環境でのアイデンティティ管理ソリューションの拡充を図るのが狙い。
CAテクノロジーズ(以下、CA)は2015年8月4日(米国時間)、特権ID管理製品を販売するXceediumの買収を発表した。CAの「CA Privileged Identity Manager」(旧CA ControlMinder)と、クラウド環境での特権ID(アイデンティティ)管理に強みのあるXceediumの「Xsuite」を組み合わせることで、ハイブリッドクラウド環境におけるID管理ソリューションの拡充を図るのが狙い。
Xceediumは2000年創業の米国企業で、「Xsuite」と呼ばれる特権ID管理製品を販売する。Xsuiteは、ハイブリッドクラウド環境における特権ユーザーのID管理製品で、認証や各種のクラウドリソースなどへのアクセスポリシーを一元管理する。また、暗号化による資格情報の保護やセッションログの記録、悪意ある攻撃者が複数のリソースに対する権限を連鎖的に取得することを防ぐ機能などを備える。現在対応しているクラウドサービスは、「Amazon Web Services(AWS)」やOffice 365などの「Microsoft Online Services」。また、ヴイエムウェアの「VMware vSphere」環境へのアクセス制御にも対応する。
CAでは同様の特権ID管理製品であるCA Privileged Identity Managerを提供しているが、同製品が「リソースベースまたはホストベース」で、とりわけサーバーOSへのアクセス制御に特化しているのに対して、Xsuiteは「プロキシベース」で各種のクラウドアプリケーションなどへのアクセス制御を行うアプローチを採っており、両製品を相互補完的に組み合わせることで、ハイブリッドクラウド環境におけるID管理ソリューションを強化することが狙いだとしている。
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