「Windows Insider Preview」では、Windows 10に今後追加される予定の新機能を含む評価用のビルドが次々に提供されています。Windows Server 2016に搭載されるHyper-Vの機能についても、Windows 10 Insider Previewに搭載されるクライアントHyper-Vの機能から最新の状況が見えてきます。
2015年10月中ごろにリリースされた「ビルド10565」(本稿執筆時点の最新ビルドは10586)では、ついに、Hyper-V仮想マシンの中でさらにHyper-Vを動かすという“Hyper-Vのネスト(入れ子)”が可能になりました(図2)。
“Hyper-Vのネスト”は、Windows 10 Insider Preview ビルド10565が初めてのプレビューであり、さまざまな制約があります。例えば、現在はインテルのプロセッサー(Intel VT)でのみ利用可能であり、物理環境でHyper-Vを動かすホストOSと、仮想マシン環境でHyper-Vを動かすゲストOSの両方がWindows 10 Insider Preview ビルド10565(またはそれ以降)である必要があります。なお、この機能が2015年11月13日から配布が開始された「Windows 10 バージョン 1511(ビルド10586)」でサポートされているかどうかは確認していません。
この機能は極めて初期段階のプレビューであるため、有効化の詳しい手順は説明しません。ホストOS側で仮想マシンに対して“Hyper-Vのネスト”のサポートを有効化すると、その仮想マシンで動作するWindows 10 Insider Preview ビルド10565で「Hyper-Vの役割」を有効化できるようになります(画面2)。有効化したHyper-Vに仮想マシンを作成すれば、WindowsまたはLinuxゲストをインストールして実行することができます(画面3)。
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