適用されてから28日が経過した累積的な更新プログラムがなければ、アップグレード時または新規インストール時の初期状態のイメージでPCのリフレッシュやリセットが行われます。
Windows 10がリリースされてから3カ月以上が経過しましたが、その間、累積的な更新プログラムが何度も提供されています。リリース後の2カ月間に提供された更新プログラムの数とタイミングについては、前回の記事でまとめています。
Windows 10リリース直後に新規インストールで更新してきた仮想マシンを利用して、PCのリフレッシュを実行した場合、どの時点のイメージが使用されるのかを確認してみました。
「C:\Windows\System32\Shell32.dll」は、累積的な更新プログラムによって何度か更新されているコンポーネントの一つです。
「C:\Windows」フォルダー以下で「Shell32.dll」を検索してみると、「C:\Windows\SxS」フォルダーに3バージョンが見つかりました。現在の「C:\Windows\System32\Shell32.dll」のタイムスタンプは「2015/09/25」で、その他に「2015/08/8/3」と「2015/07/10」のものがあります。最も古い「2015/07/10」のバージョンが、新規インストール時のものです(画面4)。
PCのリフレッシュ/リセットの仕様通りであれば、PCのリフレッシュを実行してもすでに1カ月以上が経過している「2015/09/25」のバージョンが残るはずです。「2015/09/25」のバージョンが最近インストールされた更新プログラムによるものであったとしても、「2015/08/8/3」のバージョンになるでしょう。
では、「個人用ファイルを保持する」オプションを選択して、PCのリフレッシュを実行してみます。リフレッシュ開始前に、Windows 10にインストールしたアプリケーションが削除されるという警告が表示されます(画面5)。PCのリフレッシュは簡単な操作で実行できるシステム回復機能ですが、このように失われるものもあるので、気軽に利用できるものではないことを覚えておきましょう。
リフレッシュを開始したら、あとは待つだけです。1時間以上かかりましたが、無事完了しました。PCのリフレッシュ後の「C:\Windows\System32\Shell32.dll」のタイムスタンプを確認すると、予想していたのとは違い、新規インストール時と同じ「2015/07/10」の最古のバージョンでした(画面6)。
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