2016年1月13日は、いろいろな意味でWindowsの長い歴史の中のメモリアルな1日となりました。この日、Windows 8、古いバージョンのInternet Explorer、.NET Framework 4/4.5/4.5.1のサポートが終了しました。記念にスクリーンショットでも残しておきましょう。
2015年末に本連載でお伝えしたように、2016年1月13日(日本時間)、Windows 8のサポートが終了しました。
Windows 8のサポートライフサイクルは「2023年1月11日」までありますが、それ以前にサポートが終了するのはサポート対象サービスパック(Service Pack:SP)のポリシーが関係しているからです。
マイクロソフトの製品サポートポリシーでは、ビジネス向けのある製品に対して新しいサービスパックがリリースされると、その日から24カ月間もしくは製品のサポートライフサイクル終了日のいずれか早い方が、新しいサービスパックに更新されていない製品のサポート期限になります。
Windows 8とWindows 8.1は異なるバージョンのWindowsですが、マイクロソフトの製品サポートポリシーでは、「Windows 8.1はWindows 8に対するサービスパック」という位置付けになります。そのため、Windows 8.1にアップグレードしていないWindows 8は、2016年1月13日にサポートが終了したのです。
画面1は、サポート終了翌日(2016年1月14日)のWindows 8です。1月13日にインストールされたセキュリティおよび重要な更新プログラムが、Windows 8に対する最後の更新プログラムとなるはずです。
「Windows Defenderの定義の更新」はサポート終了の翌日も提供されました。Windows Defender用のエンジンおよび定義ファイルの更新はWindows 8からWindows 10まで共通のようなので、同じように引き続き入手できると思いますが、いつまでも提供されるとは期待しない方がよいでしょう。
Windows 8以降のWindowsでは「Internet Explorer(IE)」用の「Adobe Flash Player」がWindowsに統合された形で提供され、Windows Updateを通じて更新されるようになっています。
Windows 8のIE 10向けのAdobe Flash Playerは、最後の更新プログラムで最新バージョン「20.0.0.272」に更新されました。今後は、Windows Updateを通じて更新バージョンが提供されることはありません。また、アドビ システムズのサイトからもダウンロードしてインストールすることもできません(画面2)。
危険の多いWebと直に対話するIEやAdobe Flash Playerは、便利な反面、しばしば脆弱(ぜいじゃく)性が問題になるコンポーネントです。今後、Windows 8でのWebブラウジングは、非常に危険な行為と考えた方がよいでしょう。
Windows 8.1へのアップグレードはストアから無料で実行できますが、何らかの理由があってWindows 8.1にアップグレードできないという場合は、お使いのWindows 8のPCやデバイスの使用をやめ、新しいPCやデバイスを手に入れるべきです。もし、Windows 8の前にWindows 7 SP1がインストールされていたなら、リカバリディスクなどからサポート期間中のWindows 7 SP1に戻すことも選択肢の一つです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.