「来年の事を言えば鬼が笑う」といいます。しかし、確実に起こることが分かっているリスクもあります。その一つがソフトウエアのサポート終了。今後18カ月以内にサポートが終了するマイクロソフト製品についてまとめてみました。サポート期限の日付はいずれも日本時間です。
「Forefront」は、マイクロソフトが2006年末から数年間、同社の企業向けサーバーおよびクライアントセキュリティ製品に使用していた製品ブランドです。
一部製品を除き、Forefrontブランドで提供されていたサーバー製品が、2015月12月31日(日本時間、以下同)でサポートが終了します。これは、マイクロソフトが2012年に発表したForefrontブランドの製品ロードマップの変更に従った措置によるものです。
製品によっては「10年」(5年のメインストリーム+5年の延長サポート)という企業向け製品サポートポリシーに満たないまま、サポートが終了するものもあります。例えば、「Forefront Protection 2010 for Exchange/SharePoint」は、製品がリリースされてから6年ほどでサポート終了となります。企業のコミュニケーションプラットフォームとしてExchange Server 2010以前やSharePoint Server 2010以前を現在も運用中という場合は、これらのセキュリティ製品が導入されているかもしれないのでご確認ください。
なお、Forefrontブランドの以下の4製品については、引き続きサポートが提供されます。
年明け早々の2016年1月13日、個人や企業のPCで影響を受けるかもしれない、いくつかの製品およびテクノロジのサポートが終了します。「Windows 8」、古いバージョンの「Internet Explorer(IE)」、そして「.NET Framework 4/4.5/4.5.1」のサポート終了です。
Windows 8.1はWindows 8の次のバージョンですが、サポートポリシーでは「Windows 8のサービスパック」という位置付けになっています。そのため、両製品のサポート期間は同じ「2023年1月11日」(延長サポートの終了)までですが、サポートを受けるにはサポート対象サービスパックであるWindows 8.1にアップグレードしていることが条件になります。
そして、移行期間の措置として、「Windows 8.1リリース後の2年間」がWindows 8.1へのアップグレード猶予期間として設定されました。その猶予期間が2016年1月13日に終了し、その日に提供される更新プログラムがWindows 8に対する最後の更新プログラムとなります。
2016年1月13日は、マイクロソフトが2014年8月に発表した通り、古いバージョンのIEのサポートが終了する日でもあります。今後は、サポート期間中のWindowsで利用可能な最新バージョンのIEのみがサポート対象となり、古いバージョンのIEに対する更新プログラムはこの日に提供されるものが最後になります。
Webブラウザーはインターネットの脅威に直接さらされるソフトウエアであり、最新のセキュリティ更新プログラムを適用して脆弱(ぜいじゃく)性を排除しておくことが極めて重要です。現在、古いバージョンのIEを使用しているという方は、速やかに最新バージョンにアップグレードしてください。もう時間がありませんよ。
2014年8月には.NET Frameworkのサポートポリシーについても発表があり、.NET Framework 4.0/4.5/4.5.1のサポートが2016年1月13日に終了することが予告されていました。この日以降にサポートされる.NET Frameworkのバージョンは、.NET Framework 4.6、.NET Framework 4.5.2、.NET Framework 3.5 Service Pack(SP)1となり、サポートライフサイクルはその.NET Frameworkを搭載するWindowsのサポートライフサイクルと一致します。
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