Xamarin.Formsを使用する場合、作成するアプリに共通なUI要素とロジックはPCLまたは共有プロジェクトにまとめて記述する。本稿ではPCLを利用しているので、ここにUIとFlexGridコントロールに表示するデータを置くことにしよう。手抜きで申し訳ないが、ここではデータをそのままUIへ流し込むだけのものとする。
ここではデータソースとして以下のようなクラスを作成して、PCLプロジェクトに「J1Teams.cs」という名前で保存した。パイプ記号で2016年のJ1リーグに所属するチームの名前とそのチームが所属する県の組(カンマ区切り)を区切り、それを分割して文字列配列にした後、今度はカンマでそれらを分割したもの(とID)を含んだTeamクラスのインスタンスのコレクションをデータソースとしている。
public class J1Teams
{
public class Team
{
public int id { get; set; }
public string Name { get; set; }
public string Hometown { get; set; }
}
static string[] teams =
("ベガルタ仙台,宮城|鹿島アントラーズ,茨城|浦和レッズ,埼玉|"
+ "大宮アルディージャ,埼玉|柏レイソル,千葉|FC東京,東京|"
+ "川崎フロンターレ,神奈川|横浜Fマリノス,神奈川|湘南ベルマーレ,神奈川|"
+ "ヴァンフォーレ甲府,山梨|アルビレックス新潟,新潟|ジュビロ磐田,静岡|"
+ "名古屋グランパス,愛知|ガンバ大阪,大阪|ヴィッセル神戸,兵庫|"
+ "サンフレッチェ広島,広島|アビスパ福岡,福岡|サガン鳥栖,佐賀").Split('|');
public static List<Team> GetTeamList()
{
var _teamlist = new List<Team>();
for (var i = 0; i < teams.Length; i++)
{
var tmp = teams[i].Split(',');
var team = new Team() { id = i+1, Name = tmp[0], Hometown = tmp[1] };
_teamlist.Add(team);
}
return _teamlist;
}
}
まずはC#のコードを使って、FlexGridコントロールをPCLプロジェクトに追加しよう。それには、PCLプロジェクトにクラスを追加する。ここではFlexGridPageクラスとした。コードはとてもシンプルだ。
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
using Xamarin.Forms;
using Xuni.Forms.FlexGrid;
namespace XamarinXuniTestPCL
{
public class FlexGridPage
{
public static FlexGrid GetGridControl()
{
FlexGrid grid = new FlexGrid();
grid.ItemsSource = J1Teams.GetTeamList();
return grid;
}
}
}
FlexGridオブジェクトを作成し、そのItemsSourceプロパティに先ほど見たJ1TeamsクラスのGetTeamListメソッドの戻り値をセットしている。その戻り値のFlexGridオブジェクトを、次にXamarin.Formsのメインのコンテンツとして設定する。これはPCLプロジェクトにあるAppクラスのコンストラクタで行う。
public App()
{
MainPage = new ContentPage
{
Content = FlexGridPage.GetGridControl()
};
Xuni.Forms.Core.LicenseManager.Key = License.Key;
}
次にWindows PhoneプロジェクトにあるMainPage.xaml.csファイルにXuniの初期化を行うコードを記述する(Androidプロジェクトでは不要。iOSプロジェクトについては割愛)。
public MainPage()
{
InitializeComponent();
SupportedOrientations = SupportedPageOrientation.PortraitOrLandscape;
global::Xamarin.Forms.Forms.Init();
Xuni.Forms.FlexGrid.Platform.WinPhone.FlexGridRenderer.Init();
LoadApplication(new XamarinXuniTestPCL.App());
}
最後に配布ライセンスについて触れておこう。Xuniのドキュメントでは、これはPCLプロジェクトにあるAppクラスのOnStartメソッドに記述することが推奨されている。
protected override void OnStart()
{
Xuni.Forms.Core.LicenseManager.Key = License.Key;
}
Windows Phoneアプリを実行した場合にはこれでよいのだが、Androidアプリではライセンスキーを見つけられなかった。そのため、上で見たように、本稿ではAppクラスのコンストラクタで登録をするようにしている。ここではPCLプロジェクトに先ほど保存しておいたLicenseクラスのKeyプロパティの値を登録している。
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