マイクロソフトがQ2の決算を発表した。全体では低調な結果となったが企業向けクラウドサービスの成長が目立った。
米マイクロソフトが1月28日(米国時間)に発表した第2四半期(2015年10〜12月期)決算は、売上高が前年同期比10%減の237億9600万ドル、純利益は15%減の49億9800万ドル(1株当たり62セント)だった。非GAAP(Generally Accepted Accounting Principles)ベースの売上高は257億ドル、純利益は63億ドル(1株当たり78セント)。売上高減少には、コンシューマー向けPCの販売鈍化とドル高が響いた。
ただし、企業向けクラウドサービスは好調で、Microsoft Azureやサーバ製品などを扱う「Intelligent Cloud」部門の売上高は5%増の63億4300万ドル、営業利益は25億8000万ドルだった。
Azureプレミアムサービスが前年比3倍の伸びで、Azureの売上高は、為替変動の影響を除けば140%増だった。Azure SQLの利用は約5倍に増えている。
企業でのモバイル端末管理を支援するソリューション「Enterprise Mobility Suite(EMS)」の導入は前年比で3倍近くに増加した。
同社のサティア・ナデラCEOは発表文で「世界中の企業がMicrosoft Cloudを意欲的な改革のためのデジタルプラットフォームとして活用している」と述べている。
ナデラ氏は業績発表後の電話会見で、企業向けクラウドサービスの年間収入が前年比70%増の94億ドルとなり、かねて目標としている2018年度末までの200億ドル達成に近づいたと語った。
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