ミクシィがジュニパーネットワークスのイーサネットスイッチ「QFX5100」を採用。迅速なアプリケーション開発とデプロイが可能になるネットワーク環境を構築した。
ミクシィは、クラウド/オンプレミスを意識せずにプロビジョニングが可能な開発環境の効率的な運用を目指し、ジュニパーネットワークスの40Gビットイーサネットスイッチ「QFX5100」を採用した。システムを納入したジュニパーネットワークスが2016年2月3日に発表した。
ミクシィでは、パブリッククラウドの特徴を活用し、新規サービスを最小限のリソースで試験的にスタートし、事業の発展に応じてリソースを拡張したり、可用性の高いオンプレミスシステムに移行したりするなどの運用方法を採っている。このようなパブリッククラウドとオンプレミスのプライベートクラウド環境とを切り替える運用では、IPアドレスの重複排除やアクセス制御などを行う必要があり、ネットワーク管理者の負担になっていたという。
そこで今回、こうした課題を解決するため、VRF(Virtual Routing and Forwarding)機能を備えVRF(Virtual Routing and Forwarding)機能を備えたMPLS(Multi Protocol Label Switching)を実行できるQFX5100を採用したのだという。
MPLS/VRFを利用することで、パブリッククラウドとオンプレミスのシステムをシームレスに接続でき、ルーティングテーブルを分離してマルチテナントに対応できるため、IPアドレスの重複による不具合を回避できる。これにより、ネットワーク管理者は煩雑なACL(Access Control List、アクセス制御リスト)管理の手間を減らすことができたという。
ジュニパーネットワークスによると、ミクシィの製品選定ではこれらの機能が評価された他、同社のネットワークOS「JUNOS」の運用のしやすさも評価されたとしている。
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