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» 2016年02月12日 05時00分 公開

学生時代にしかできない研究を究め、就活や就職後の仕事にとことん生かすまだ君は間に合う! 現役エンジニアに聞く、学生のときにやっておくべきこと(5)(2/2 ページ)

[益田昇,聞き手:@IT編集部]
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学生の時にしか学べない研究に全力を尽くせ

編集部 学生の時に、ぜひやっておいた方がよいと思うことはありますか?

大杉氏 これは、ハッカソンに参加する学生の皆さんにも言っていることですが、研究室に所属している学生であれば、そこの研究に全力で取り組むことを勧めています

 最近は、就職を意識してか、すぐに企業の役に立ちそうな流行の技術を小手先で学ぼうとしがちですが、そうした技術は、会社に入ってからでもすぐに身に付けることができますし、現場で学ぶ方が実践的で効率的なので、自分の研究の時間を削ってまでやることではありません。むしろ、学生の時にしか学べないもの、社会人になってから身に付けるのが難しいものを優先して身に付けてほしいと思います。

編集部 学生時代からハッカソンなどにも参加した方がよいのでしょうか?

大杉氏 ハッカソンは外の世界を知る良い機会、良い刺激になるので、参加した方がよいと思います。ただ、ハッカソンはあくまでも課題に対して短期間に一気に取り組むもので、中長期的にじっくり取り組む課題には向いていないため、ハッカソンだけやっていればよいというわけではありません。他の研究会やインターンも含め、いろいろなことに挑戦してほしいですね

編集部 インターン制度の活用には、どのような利点があるとお考えですか?

大杉氏 私自身も現在、学生インターンの引き受けを担当しているので言えるのですが、実際にインターン生になって現場の人と接することができれば、それだけで刺激になりますし、良い経験になります。「自分がやっている研究が社会でどの程度通用するのか」「社会人として本当にやっていけるか」といった不安も払拭できます。そして何よりも、その会社の雰囲気や社風を知ることができることが大きいと思います。

データ分析の分野で世界を目指す

編集部 ご自身は今後どのような方向を目指そうとお考えですか?

大杉氏 現在、データを分析した結果を数字に反映させて見せる仕事に取り組んでいますが、今後もこの取り組みを突き詰めていきたいと考えています。その先どうするかについては、まだ模索している最中ですが、最近は、人をマネジメントして成果を最大化することや、社会科学的な分野の分析などにも興味を持つようになってきています。ただ、まだそれを実現するフェーズには入っているわけではありません。

編集部 今後はマネジメントも重要になりますね。

大杉氏 研究開発の分野においても、もう一人で何とかなる時代はとっくの昔に終わっています。最先端の研究課題を達成するには、多くの人に仕事を効率的に割り振って効果を最大化するマネジメントスキルが重要になってきています。必ずしも役職が「マネージャー」である必要はありませんが、こうしたマネジメントスキルはどうしても身に付ける必要があると考えています。

編集部 長期的にはどのような展望をお持ちですか?

大杉氏 幸いなことに、現在は世界中で、さまざまな分野で大量のデータが生まれ、それにアクセスできる環境も整いつつあります。将来的には、社内のデータだけではなく、社外のデータ、さらには世界中のデータを組み合わせて、人類史に影響を与えるような大きな成果を出せるようになりたいと野心を抱いているところです。

自分のアイデアをうまく伝える力を身に付けよう

編集部 最後に、就活生に向けたメッセージをお願いします。

大杉氏 学生の皆さんにとっては、「リクルートスタイルは、こうあるべきだ」といったハウツーを身に付けることや、「自分が学ぶ研究が就職先の会社にどう役立つのか」を考えるよりも、自分が専攻している研究、学生の時にしか学べない研究に集中して取り組むことこそが重要であり、自分自身の力を磨くことに全力を尽くすべきです。

 とは言え、就活に向けて必要な方法論もないわけではありません。それは、自分のアイデアを相手にうまく伝える力を身に付けることです。アイデアの中から重要なエッセンスを抜き出して効率的に伝える能力は、ぜひ身に付けておいてほしいと思います。

編集部 ありがとうございました。

次回も、トップエンジニアに就活のアドバイスを聞く

 本連載では、今後もIT企業の最前線で活躍するトップエンジニアに、学生時代に行った就職活動の内容や、これから就職活動を行う学生へのアドバイスを聞いていくので、楽しみにしていてほしい。

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