米Nutanix、ソフトウェア新機能でVMwareへの依存度低下をさらに推進VxRailの数時間前に発表

米Nutanixは2016年2月16日(米国時間)、米EMCによるVxRail発表の数時間前に、同社のハイパーコンバージドインフラ製品用ソフトウェアの新バージョン、「Acropolis 4.6」を発表した。同社製品のユーザーは無償でアップグレードできる。

» 2016年02月17日 09時38分 公開
[三木 泉@IT]

 米Nutanixは2016年2月16日(米国時間)、米EMCによるVxRail発表の数時間前に、同社のハイパーコンバージドインフラ製品用ソフトウェアの新バージョン、「Acropolis 4.6」を発表した。同社製品のユーザーは無償でアップグレードでき、速度向上などのメリットを即座に享受できるという。

 Acropolis 4.6では、全機種にわたり、パフォーマンスを改善するという。オールフラッシュ構成では史上最速のストレージI/Oを実現したという。4Uサイズのアプライアンスで、100万IOPSを出せるとしている。これにより、従来に比べて価格性能比を最大4倍に向上、最高でIOPS当たり0.35ドルを達成しているという。

 AcropolisではVMware ESXiと、KVMベースのAcropolis Hypervisorを統一的な管理のもとで併用でき、仮想マシン単位でハイパーバイザ間の移行が簡単にできる「Acropolis App Mobility Fabric(AMF)」という機能を提供している。Nutanixは今回、この機能の拡張を合わせて発表した。

 新機能の一つは、「1クリックでのハイパーバイザ切り替え」。各アプライアンスで動かすハイパーバイザを、VMware ESXi/vSphereからAcropolis Hypervisorへ数分で切り替えられる。作業は完全に自動化されるという。

 もう一つは異なるハイパーバイザにまたがるDRおよびバックアップ。あるハイパーバイザ(ESXi)上で動く仮想マシンを、別のハイパーバイザ(Acropolis)上で動く仮想マシンにフェイルオーバー、またはバックアップできる。Nutanixは、こうした手法によってVMware vSphereのライセンスコストを抑制できるとしている。

 また、Nutanixは今回、データセンター運用自動化の新たなアドオン製品、「Prism Pro」を発表した。同機能は、継続的な機械学習によって、キャパシティ管理などをよりインテリジェントなものにできるという。「アプリケーションパフォーマンスへのリスクを増加させることなく、オーバープロビジョニングを防ぐための助言を提供する」という。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。