クリエーションラインは、Microsoft Azure上でオープンソースソフトウェアの導入支援とサポートサービスの提供を開始した。
クリエーションラインは2016年3月23日、米マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」(以下、Azure)上で、オープンソースソフトウェア(OSS)の導入支援とサポートサービスの提供を開始した。
クリエーションラインは、日本マイクロソフトのパートナープログラム「クラウドソリューションプロバイダープログラム(CSP)」で「CSP Direct」に認定されている。同社は、DockerやChef、Hashicorp、Mesos、MongoDB、Neo4j、SparkといったOSSを中心に、システム構築や技術サポート、ソリューション提供を行っている。今回のサービス提供は、最近のマイクロソフトが進めるOSS戦略に沿ったもの。クリエーションラインでは、Azure上で提供されているサービスコンポーネントとクリエーションラインが提供するOSSをベースにしたソリューション群を組み合わせて、「独自のエコシステムを形成し、提供サービスの質を大幅に高める」としている。
提供するサービスは大きく分けて、Azure上にDevOps環境を構築するサービスと、データ解析ソリューションの2種類。その主な内容は以下の通りだ。
(1)DevOpsコンサルティングサービス DevOpsを導入しようとする企業に向けて、企業内の開発や運用ポリシーの見直し、既存の開発運用ツールとの連携などについて、コンサルティングサービスを提供する。価格は50万円から。
(2)DevOps導入支援サービス DevOpsツールや関連するミドルウェアを導入する。自動化や監視、バックアップ、セキュリティなどのソリューション開発も請け負う。提供期間は規模によって異なり、最短で1週間。価格は200万円から。
(3)DevOpsクイックスタートサービス DevOps環境をAzure上に素早く展開するサービス。DevOpsに必要なツールをDockerイメージにまとめて提供する。Azureに展開するだけで、AzureのPaaS(Platform as a Service)である「Web Apps」と自動連携したDevOps環境を構築できる。導入期間は2〜3日。価格は100万円から。
(4)データ解析ソリューション提供サービス Apache Spark、MongoDB、Elastic、Neo4jなどのOSSをAzure上に構築し、そのサポートを請け負う。マイクロソフトがAzure上で提供する「Azure HDInsight」や「Azure Data Lake」と各ソフトウェアを連携させたり、統合ソリューションを構築・導入したりする他、データアナリストによるデータ解析アルゴリズムの開発も請け負う。
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