2015年11月10日にスタートした連載「セキュリティのアレ」。新年度を迎えるに当たり、2015年度に公開した本連載の中から、特に反響の大きかった記事をピックアップして紹介します。
セキュリティは「難しい」「堅苦しい」。そんなイメージを払拭し、セキュリティ関連の最新トピックを分かりやすく”楽しく”、かつタイムリーに解説することを目指して2015年11月10日にスタートした動画連載「セキュリティのアレ」。
@IT筆者でもあるインターネット イニシアティブ 根岸征史氏、ソフトバンク・テクノロジー 辻伸弘氏、そして@ITからは宮田健をメイン出演者として、時にはゲストを交えつつ毎週更新を続けてきた本連載ですが、早いもので2016年4月には第20回を迎えることになりました。
そこで本稿では、「セキュリティのアレ 2015年度総集編」として、これまでの連載の中から、特に読者(視聴者)の皆さまからの注目度(閲覧数)の高かった記事“トップ5”を紹介します。なお本連載の全記事は「連載トップページ」にまとめていますので、ぜひご参照ください。
それでは早速、人気記事トップ5を発表します。
第8回:あくどい「ランサムウェア」にどう対処すべきか(2016年01月15日)
2015年末、「vvvウイルス」の登場を契機に「ランサムウェア」が大きな話題となりましたが、そんな時事性もあってか、ランサムウェアに焦点を当てた連載第8回は読者の皆さまの反響を呼びました。
大切なデータを暗号化してしまうランサムウェアへの有効な対策としては「バックアップ」が挙げられますが、バックアップが残っていない(あるいは復元できない)場合に「身代金を払うべきか否か」ということが1つの論点になっています。出演者陣はこの点についてどのように考えているのでしょうか。見逃せないラストも含めてぜひご覧ください。
第11回:「公衆無線LAN」の安全な使い方(2016年02月05日)
無線LANのセキュリティも昨今議論されることの多いテーマの1つです。どこでもインターネットに接続できて便利な無線LANですが、一方では通信が暗号化されていないなど、セキュリティ面での問題も指摘されています。「そもそも公衆無線LANは使わない」のが最善策であることは明らかですが、連載第11回では「どうしても使いたい人」のための注意点や、出演者陣が普段使用しているプライベートVPNサービスの紹介を行いました。
また、記事公開後に本連載のTwitterハッシュタグ「#セキュリティのアレ」上で「ネットワーク関係のセキュリティの難しさ」を「水道」に例えるという卓見を示された方もいらっしゃいました。
第1回:「レイバンをかたったスパム投稿」をどう見る?(2015年11月10日)
「SNSのアカウントをのっとり、偽サイトへ誘導するような投稿を行う」。連載第1回では、SNS利用者の心理の隙を突く攻撃について扱いました。こうしたアカウントのっとりについては、「これ1つだけやっておけば大丈夫」という万能な対策はないのが実態ですが、連載第1回では、SNSに限らず、各種Webサービスを利用する上で参考になるさまざまな対策について解説しました。
第7回:「標的型メール攻撃訓練」にもの申す(2015年12月28日)
話題性の高いテーマにやや過激なタイトルが相まってか、連載第7回「『標的型メール攻撃訓練』にもの申す」は大きな反響を呼びました。評価用の数値として使いやすいという理由もあるのでしょうが、「開封率」のみをもって効果を計ろうとする昨今の「標的型メール攻撃訓練」に対して出演者が思いをぶつける“熱い”展開になりました。
第13回:セキュリティ専門家が教える「誰でもできるパスワード管理のやり方」(2016年02月19日)
これまで公開してきた連載記事の中で、最も注目度が高かったのが第13回「パスワード管理のやり方」編でした。パスワードといえば「できるだけ長く複雑なものを」「サービスごとにバラバラに」設定するのが大原則ですが、そこで悩み所となるのがパスワードの「管理方法」です。
「1Password」や「LastPass」などの管理ツールを利用している方も多いでしょうが、この回でフォーカスしたのはなんと「紙ベース」でのパスワード管理(ツールを利用する方法については第18回で扱いました)。シンプルでありながら、特にITリテラシーの高くない人たちに対しては分かりやすく有効な管理手法だとして、読者の皆さまからも賛同の声をいただきました。
以上、本稿では過去18回から特に注目度の高かった記事を5本紹介しました。上でも少し触れましたが、本連載では専用のTwitterハッシュタグ「#セキュリティのアレ」を設け、読者の皆さまからのフィードバックを受け付けています。中にはありがたいことに、Twitterへの投稿だけでなくブログで自身のご意見・ご感想をまとめてくださっている方もいらっしゃいます。こうして連載を中心とした情報共有の動きが活発化してきていることは、出演者陣、編集担当ともにうれしく受け止めています。今後も読者の皆さまからのフィードバックに対しては動画の中でもどんどん触れていく予定です。引き続き、皆さまの声をお聞かせください。
また、「セキュリティのアレ」では今後、ゲストも積極的に招いていく方針です。 特に出演者陣が普段なかなか触れ合うことのない「異業種」の方をお招きしていきたいと考えています。こちらもぜひ、今後の回にご期待ください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.