ワークスは、同社が運営する伝統工芸SNS「JIZAI(ジザイ)」で、3Dホログラムで伝統工芸品を観賞するコンテンツをスマートフォン向けに提供開始する。
ワークスは2016年4月6日、同社が運営する伝統工芸SNS「JIZAI(ジザイ)」で、3Dホログラムで伝統工芸品を観賞するコンテンツをスマートフォン向けに提供開始すると発表した。これまで同SNSでは、2Dの写真のみでコンテンツを提供してきた。今後はさまざまな角度から見られる立体映像も提供し、周囲180度から映像を楽しめるようにする。
コンテンツには、額賀章夫氏の笠間焼や松本仙翠氏のべっ甲のメガネフレームなどがあり、今後3Dホログラム対応作品を順次増やすとしている。
実際に3Dホログラムを観賞するには、専用の鑑賞用パーツをユーザー自身で作成する必要がある。作り方は簡単で、透明のプラスチック製CDケースを指定の大きさに切ったものを4つ用意して、それらを四角錐(ピラミッド)状に組み立てる。これをスマートフォンの画面の上に置いた状態で専用のコンテンツを表示すると、プラスチック製の逆さピラミッド内に立体映像が表示されるという仕掛けだ。
この手法は数年前から既に知られており、YouTubeにも専用の動画が数多く存在する。「ホログラム ピラミッド」「Pyramid Hologram」などの言葉で検索するといろいろと確認できる。コンテンツは、向きをそろえて十字型に配置し、背景を黒くするだけで作成可能だ。3DモデリングソフトなどでVR向けのCGを作るよりは安価に3Dコンテンツを見せることができる。ワークスのサイトではスマートフォン向けとしているが、iPad ProやSurfaceなどより大画面のタブレット端末を使い大きなピラミッドを用意できれば、より大きな3Dホログラムも投影可能だろう。
これまでは趣味の範囲でコンテンツが作られることが多かったようだが、商品を安価に実物に近く見せるための手法として、ECなどでも拡大するのかもしれない。
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