米グーグルは2016年4月11日(米国時間)、Google Cloud Platformブログで、OpenStackのMitakaリリースに、同社が米レッドハット、Biarcaと協力して開発したCinderバックアップドライバーを提供したことをアピールした。
米グーグルは2016年4月11日(米国時間)、Google Cloud Platformブログに、「OpenStackユーザーよ、CinderボリュームをGoogle Cloud Storageにバックアップしよう」と題するブログポストを掲載した。これによると、4月7日に提供開始となったOpenStackのMitakaリリースに、同社が米レッドハット、Biarcaと協力して開発したCinderバックアップドライバーを提供したという。
OpenStackのブロックストレージ機能であるCinderは、バックアップドライバーの仕様を提供しており、ストレージベンダーが自社製品へのバックアップを実現する機能を追加できるようになっている、と同ブログポストは説明。
「高い耐久性と可用性を備えたクラウドスケールのオブジェクトストレージを(バックアップ先として)追加できることで、組織は汎用の大容量ストレージ装置から、運用効率とコスト効率の高いアーキテクチャに移行できる。購入コストが高くなることもなければ、ストレージデバイスのスケールアウトを管理する必要もない。オブジェクトストレージ活用における従来の障壁は、ファイルあるいはブロックストレージアクセス用に設計された従来型のソフトウェアやシステムを、オブジェクトストアのRESTインターフェースに対応させることにあった。Cinderのバックアップドライバーモデルによって、この技術的な複雑さから、ユーザーを解放できる可能性が生まれている。適切なバックアップドライバーがドインストールされていれば、バックアップ先は、Cinderと連携できる」
グーグルでは、1GB、5GB、10GBのCinderボリュームサイズでGoogle Cloud Storageへのバックアップを検証済みだという。このドライバーを通じて、Google Cloud Storage Nearlineへのデータ保存も可能という。
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