マイクロソフトは、「ゼロから再発明されたビジネス管理ソリューション」と銘打ったSMB向けビジネスプロセス管理のSaaS「Project "Madeira"」のパブリックプレビューを公開した。
米マイクロソフトは2016年4月12日(米国時間)、中堅中小企業(SMB)向けに「ゼロから再発明されたビジネス管理ソリューション」と銘打った「Microsoft Project "Madeira"」(開発コードネーム)のパブリックプレビューを発表した。
Project "Madeira"はビジネスプロセスと「Office 365」を連係させ、売り上げ拡大や財務管理、業務効率化を支援するビジネスプロセス管理ソリューション。Microsoft Azure上で動作するSaaS(Software as a Service)として提供され、Web、Windows、iOS/Androidデバイスより利用できる。
Project "Madeira"のプレビューは、まず米国向けに4月12日より公開。ユーザーからのフィードバックを基に改良し、米国では2016年後半に正式版として一般公開する計画。他国でもその後にリリース予定とする。
マイクロソフトは、「ゼロから再発明した」のフレーズに込めた意味を次のように説明している。
Project "Madeira"は、ビジネスアプリケーションと電子メールを交互に使うことによる時間のロスを軽減する。Outlook内で請求や見積もり依頼といったビジネスコンテキストを自動的に把握し、すぐに行動を取るのに必要なツールやデータをユーザーに提供する。ユーザーはその間、Outlookから離れずに済む。Officeの使い方を知っていれば、Project "Madeira"の使い方も分かるという。
Project "Madeira"は、Microsoft Azure上のマルチテナント型パブリッククラウドサービスとして根本から設計されている。そのため、SMBは迅速に使い始めることができ、コスト管理が可能で、ユーザーに、「自分たちのデータはハイパースケールのエンタープライズクラスデータセンターで強力に保護されている」という安心感を持たせることができる。
Project "Madeira"はモバイルワーカー向けに作られており、ほぼ全てのデバイスで、一貫して優れた操作性や利便性を提供する。顧客はWebブラウザや、Windows、iOS、Android用アプリケーションを使ってアクセスできる。
Project "Madeira"は、従業員10〜100人程度の成長企業向けの包括的なビジネス管理ソリューションとなっている。こうした企業は単純な財務・会計ツールでは物足りなくなっているが、カスタムERPシステムに大規模な投資を行う用意はまだ整っていない。Project "Madeira"は、使いやすさやセットアップの速さを犠牲にすることなく、財務、販売、購買管理、在庫、CRM、マルチ通貨、ビジネスインサイトを網羅した強力なビジネス管理ソリューションをクラウドで提供する。また、マイクロソフトエコシステムを構成するISV(独立系ソフトウェアベンダー)から、Project "Madeira"を拡張するソリューションが豊富に提供される見込みという。
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