HTML5プロフェッショナル認定試験の受験者の多くが、所属企業から何らかの支援を受けており、多くの企業がHTML5技術者の育成に力を入れていることが分かった。
特定非営利活動法人 エルピーアイジャパン(LPI-Japan)は2016年5月16日、「HTML5プロフェッショナル認定資格」に関する2016年3月末時点の企業の取得支援状況の調査結果を公表。同試験受験者の7割以上が所属企業から何らかの支援を受けていることが分かった。
HTML5プロフェッショナル認定資格は、Webプロフェッショナルの知識と技術を認定するベンダーニュートラル(どのベンダーにも依存しない)資格として、「技術者が適切な操作技術や管理技術を満たすことを認証する」ことを目的とした民間資格制度。調査はHTML5プロフェッショナル認定資格試験の受験者に対して、2016年3月末時点で所属企業が明らかな1187人を対象に行われた。合格すると一時金が支給されるか、昇給があると答えた受験者は全体の40%、合否に関わらず受験料が補助されると答えた受験者は31%に上った。
また、同試験を受験したり認定の取得を奨励したりするために、受験料を補助したり合格者に対して報奨や奨励金などを提供したりする企業は、前年度よりも約100社増加した。LPI-Japanによると、JBCC、NTTソフトウェア、アウトソーシングテクノロジー、ネオジャパン、面白法人カヤック、テンプスタッフ・テクノロジー、新日鉄住金ソリューションズなどの企業が、同試験の認定取得を目標にHTML5技術者の育成に取り組んでいるという。
また、アイティメディアが2015年9〜11月に実施した@ITスキル調査の「今後取得したいベンダーニュートラル資格」で、HTML5プロフェッショナル認定試験が「24.2%」で1位を獲得。このことから、ITエンジニアやWebエンジニアからも注目を集めている資格であるとも解説している。LPI-Japanでは、今後3年間で2万人の受験者を見込んでいる。
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