マイクロソフトは2016年4月末に「Windows Server 2016 Technical Preview 5(TP5)」をリリースしました。今回は、Windows Server 2016 TP5の「サーバーの役割と機能」について、2015年11月リリースのWindows Server 2016 TP4と比較します。
Windows Server 2016 Technical Preview 5(TP5)とWindows Server 2016 TP4で「役割と機能の追加ウィザード」や「Get-WindowsFeature」コマンドレットを実行して比較すると、「Device Health Attestation」という役割がWindows Server 2016 TP5で新たに追加されていることに気が付きます(画面1)。
この役割は、Windowsクライアントに「Health Attestation Service」を提供する「Device Health Attestation Service(DHAS)と説明されています(画面2)。
これは、Windows 10デバイスで「データ実行防止(Data Execution Prevention:DEP)」「BitLockerドライブ暗号化」「セキュアブート」がサポートされているかどうか、有効になっているかどうかを検証して、そのWindows 10デバイスのハードウェアとソフトウェアコンポーネントを信頼するために機能する、企業内でのモバイルデバイス管理(Mobile Device Management:MDM)のためのサービスのようです。Windows Server 2016については言及されていませんが、以下のドキュメントに関連するサービスであると想像しています。
「Device Health Attestation」の役割をインストール後は「Install-DeviceHealthAttestation」コマンドレッドで構成するようなのですが、現時点でこの役割の構成方法や使用方法に関するドキュメントが公開されていないため、詳細は不明です。
「サーバーの機能」では、Windows Server 2016 TP4の「MultiPoint Connector」の機能が、Windows Server 2016 TP5では「MultiPoint Connectorサービス」と「MultiPointマネージャーおよびMultiPointダッシュボード」の2つの機能に分かれたことに気が付きます(画面3)。
Windows Server 2016 TP4の「MultiPoint Connector」の機能は、Windows Server 2016 TP5の「MultiPoint Connectorサービス」に相当し、MultiPoint Servicesを実行するMultiPointサーバにこの機能を実行するサーバをステーションの1つとして追加できるようにします。Windows Server 2016 TP5では、さらに「MultiPointマネージャーおよびMultiPointダッシュボード」を追加できるようになりました。これは、ステーションを管理者用またはダッシュボードユーザー用として使用することを可能にします(画面4)。
なお、「MultiPoint Connector」はWindows 10でもサポートされる機能ですが、Windows 10 Insider Previewのビルド14300番台は、同様に「MultiPointマネージャーおよびMultiPointダッシュボード」を追加できるように変更されています。
MultiPoint Servicesについては、以下の記事をご覧ください。
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